[音響機材・チョイスの勘どころ]メインユニット…市販「ディスプレイオーディオ」のトレンドを分析!

市販「ディスプレイオーディオ」の一例(ケンウッド・DDX5020S)。
市販「ディスプレイオーディオ」の一例(ケンウッド・DDX5020S)。全 1 枚

愛車のサウンドシステムのアップグレードを目論んでいるドライバーに向けて、それを実行に移そうとするときに役立つ情報を公開している当コーナー。今回からは市販「ディスプレイオーディオ」のチョイスの勘どころを解説していく。

最初に、市販「ディスプレイオーディオ」の概要から説明していこう。

市販「ディスプレイオーディオ」とはつまり、モニターを搭載したカーオーディオメインユニットのことを指す。なお「AV一体型ナビ」からナビ機能を省いたもの、という説明の仕方がされることも少なくないが、厳密にいうとそれは正しくない。なぜならば「AV一体型ナビ」には地デジチューナーも搭載されている場合がほとんどだが、現行の市販「ディスプレイオーディオ」の大半の機種が、地デジチューナーを省いている。この点でも、「AV一体型ナビ」とは一線を画している。

というのも市販「ディスプレイオーディオ」はそもそも、「ナビは要らない」と考えるドライバーに向けた製品であり、「ナビは要らない」と考えるドライバーの多くは価格面もそう考える理由の1つとなっている。ゆえに市販「ディスプレイオーディオ」はリーズナブルであった方が良く、なので価格を下げるために地デジチューナーは省かれることが普通になった。

しかしながらその一方で、別の部分ではむしろ高性能化が進んでいる。その象徴的な存在が、「Apple CarPlay」と「androidauto」への対応だ。これらに対応させると価格は上がるが、これらへの対応は今やスタンダード化した。

そうなった理由は以下のとおりだ。これらに対応していると、スマホアプリを車載モニターに映し出せるようになり、その操作も画面上にて行える。結果、ナビアプリを便利に使えるようになる。この点が特に重視され、「CarPlay」対応が一般化した。

ただし、「CarPlay」ではナビアプリ以外の動画系アプリは楽しめない。運転中にドライバーがモニター等を注視することが法律で禁じられているからだろう。

しかし、同乗者に動画系コンテンツを楽しませたいと考えるドライバーは多い。なので最新の市販ディスプレイオーディオ」の多くは、「HDMI端子」を装備している。これがあればスマホのミラーリングを行えるので、動画系アプリも車内で快適に楽しめる。

今回は以上だ。次回も市販「ディスプレイオーディオ」のトレンド解説を続行する。お楽しみに。

《太田祥三》

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