「2023年のクリスマスおもちゃ」トレンド---予算、子供が欲しいもの

トミカ スライダーバーキング50(タカラトミー)
トミカ スライダーバーキング50(タカラトミー)全 16 枚

自動車や乗り物関連のおもちゃは、定番ブランドとして2023年も人気だ。日本玩具協会と東京玩具人形協同組合は11月27日、「今年のクリスマスおもちゃ」のトレンドを発表した。

◆5つのトレンド

トレンド
1 「デジタルトイ」は今やおもちゃの本流です!
2 「すみっコぐらし」「ちいかわ」の2大キャラクター強し!
3 新登場の話題・注目商品もズラリ!
4 最強のおもちゃは、やっぱり定番ブランド!
5 年末・年始に最適なゲーム&パズルは「3世代で楽しめる」がキーワード

●トレンド1
「デジタルトイ」は今やおもちゃの本流です!
今年のキーワードは「本物志向」「Wi-Fi」

2023年のクリスマスおもちゃは、デジタルトイに注目。今や、すべての子どもはデジタルキッズ予備軍か、デジタルキッズという時代なので、デジタルトイはすでにおもちゃの本流だという。そして今年のデジタルトイのキーワードは「本物志向」「Wi-Fi」。

今回の消費者による人気投票で1位となった「#バズゅCam」(セガトイズ)は、「YouTuberが実際に投稿しているような動画」を撮影、編集できるという本物志向のVlogカメラ型トイだ。

●トレンド2
「すみっコぐらし」「ちいかわ」の2大キャラクター強し!

今年のパソコン、バッド型のデジタルトイのラインナップを見ると、「すみっコぐらし」と「ちいかわ」の人気ぶりがわかる。クリスマスおもちゃの市場もこれらの2大キャラクターが盛り上げる。

●トレンド3
新登場の話題・注目商品もズラリ!
ちょっと誰かに話したくなるユニークトイヤサプライズトイ

「こんなおもちゃがあるの知ってる?」と、誰かに話したくなるようなユニークなアイテムが見られるのも2023年のクリスマスおもちゃの特徴だ。

自動車のエンジン音が母親の胎内音に近く、赤ちゃんを安心させるという検証から生まれた、クルマ型のぬいぐるみ「赤ちゃんスマイル Honda SOUND SITTER」(タカラトミーアーツ)がその例だ。ユニークなアイデアや着服点から生まれた、従来になかったアイテム群だ。


●トレンド4
最強のおもちゃは、やっぱり定番ブランド!

おもちゃ業界で最も売り上げ質献度が高いのは「アンパンマン」「プラレール」「シルバニアファミリー」「リカちゃん」仮面ライダー」などの定番ブランドだ。ユーザー投票の結果を見ても、直近の企額ペースでの売り上げランキングでも、定番ブランドが強い。自動車や乗り物関連のおもちゃは、このトレンドに沿ったものが多い。

アンバンマンでは、、頭で考えながら5つのスイッチを操作し車をスムーズに走らせる「すすめ!工事カー!アンバンマン育脳ドライブクールド」(ジョイバレット)が注目だ。トミカの今年のメインアイテムは、最大で50台のトミカが一斉に発車するロングスライダ一付き5階建て立体駐車場の「トミカ スライダーバーキング50」(タカラトミー)で、ユーザー投票でも4位になった。またプラレールでは、人気のレイアウト「坂」「立体交差」「駅」「踏切」「トンネル」が全部はいっていて、このセットだけで7種類以上のレイアウトを組むことができる「アンビも!パーツも!大ボリューム!プラレールベストセレクションセット」(タカラトミー)が人気となる予想。



●トレンド5
年末・年始に最適なゲーム&パズルは「3世代で楽しめる」がキーワード

クリスマスや年末・年始は、家族みんなでゲームを楽しむことも多くなる季節だ。特にコロナが落ち着いた今年は、久しぶりに大人数で楽しむという家庭も多いだろう。パズルにもそんな場面で盛り上がるアイテムがある。

さらにおもちゃのジャンルや対象年齢層の違いを跨いで見られるトレンドが「システム発展性」(シリーズ化や面展開)かもしれない。小さなおもちゃ1個でも遊べて、すでに保有しているアイテムとも連携できるようなおもちゃだ。「トミカ スライダーバーキング50」は1台でも遊べるし、「アンビも!パーツも!大ボリューム!プラレールベストセレクションセット」はアイテム群のセットだ。

あるいは仮面ライダーの「変身ベルト DX ガッチャードライバー」(バンダイ)は、メイントイが変身ベルトで、連動トイがカードだ。従来の連動トイは剣やグローブだった。カードは従来もあったが、今期はすでにジャンルとして活発な「トレカ」に寄せている。Wのガイアメモリや、ディケイドや龍騎の、劇中専用カードとはちょっと趣が違う。

小さいアイテム1つしか買えなくてもあとから買い足すことができ、メイントイの購入に繋がる。経済的に余裕がある世帯は一度に全部買える。また関連トイを継続して市場投入することで、メイントイを長く遊べる。さらに関連トイの小アイテムを増やすことで、タッチポイントを増やせることも利点だ。


◆クリスマスプレゼントに関して予算や親・子どもの調査

いっぽう大手おもちゃメーカーのバンダイは同じ11月27日、1995年から毎年実施している「クリスマスに関する調査」を3~12歳の子どもを持つ、男女600人を対象にアンケート調査の結果を発表した。クリスマスプレゼントに関して予算や親・子どもの調査結果は以下の通り。

トピック
1 今年のクリスマスプレゼントの予算平均は7718円
2 子どもが欲しいクリスマスプレゼント1位は3年連続「ゲームソフト」
3 親がプレゼントを選ぶ際に魅力を感じるポイントは、子どもの希望が1番!

●トピック1
今年のクリスマスプレゼントの予算平均は7718円

クリスマスプレゼントの今年の予算の平均金額は7718円となった。昨年から243円の減額だが、回答者の約95%を占める2万円未満の回答者の平均は6621円で、227円増となった。予算2万円以上の回答者平均は、2万9310円で4690円減。

しかし昨年の予算から変化があったかという問いに対しては約76%が「変化はない」と回答し、予算増減がある理由としては「子どもがリクエストするプレゼントの金額変化」と答える方が多く、あくまでも子どものプレゼントの希望を叶えた結果、予算が変動していると考えられる。

●トピック2
子どもが欲しいクリスマスプレゼント1位は3年連続「ゲームソフト」

子どもが欲しいクリスマスプレゼント(単一回答)、親が贈るクリスマスプレゼント(単一回答)ともに1位は「ゲームソフト」となった。第2位:ゲーム機、第3位:キャラクターのなりきり・変身玩具も親と子どもともに同アイテムがラインクインし、子どもは欲しいプレゼントの希望が叶いそうだ。

年齢別でみると、6歳以上の子どもの欲しいプレゼントは「周りの友達と一緒に遊びたい」などの理由から「ゲームソフト」が1位。3~5歳の子どもは「キャラクターのなりきり・変身玩具」が1位で「大好きなキャラクターになりきたい!」という思いがわかる。また、「スマートフォン・タブレット・PCなどの電子機器(本物)」が調査を開始してから初めてTOP5入りした。学校でタブレットを使う子どもが増えたからか、「家でも使いたい」、「大画面で動画を見たい」などの理由から、9~12歳で欲しいという声が多かったという。

●トピック3
親がプレゼントを選ぶ際に魅力を感じるポイントは、子どもの希望が1番!

親がクリスマスプレゼントを選ぶ際に魅力を感じるポイントとして、家事をしている際に1人で遊んでもらえると嬉しいという理由などから「1人でも楽しめそう」や、玩具を通して考える力を養ってほしいなどから「知育・教育によさそう」などの意見があるものの、1番は、プレゼントするなら子どもに喜んでもらいたいという理由などから「子どもの好きや希望を重視する」だった。

子どもが欲しいクリスマスプレゼント1位は3年連続「ゲームソフト」子どもが欲しいクリスマスプレゼント1位は3年連続「ゲームソフト」

調査概要
●調査日時:2023年11月2~6日
●調査地域:全国
●調査方法:インターネット調査
●調査人数:3~12歳の子どもを持つ男女(23~59歳)600人
●対象者条件:対象年齢の子どもにプレゼントを購入する予定があり、プレゼントの選定に関与する予定がある親、また、子どもと一緒に回答できる人

《高木啓》

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