フィアット『パンダ4×4』、デビュー40周年…日本では最終モデルが登場

フィアット・パンダ 4×4(初代)
フィアット・パンダ 4×4(初代)全 19 枚

フィアットは、小型クロスオーバー車の『パンダ4×4』(Fiat Panda 4×4)がデビュー40周年を迎えた、と発表した。

写真:フィアット・パンダ 4×4

パンダ4×4の歴史は、ジョルジェット・ジウジアーロがデザインした初代『パンダ』のデビューから3年後の1983年に始まる。フィアットは、初代パンダの成功を踏まえ、優れたオフロード性能と、手頃な価格を両立させた四輪駆動バージョンの投入を決定した。

そこでフィアットは1983年、オーストリアのシュタイア・プフに、パンダのオフロード仕様の開発を依頼した。パンダのために開発された4WDシステムはシンプルで堅牢なもので、センターデフなしにギアレバーを引くだけで、後輪にトラクションがかかる。オーストリアでトランスミッションが生産され、その後、フィアットの工場に輸送され、パンダに搭載された。

排気量965ccの48hpエンジンを搭載したパンダ4×4は、最終型では排気量が1108ccに拡大され、横置きエンジンに4WDシステムを組み合わせた初のシティカーになった、と自負する。4WDシステムに加え、最低地上高180mm、740kgの車両重量、50%近い勾配でも走破できる最適なオフロードアングルが特長だった。また、ノビータイヤ、サイド下部とホイールアーチの保護ストリップなど、オフロード走行に特化した装備も備えていた。

2代目は、2004年にデビューした。その後、バンパーと円形ヘッドライトのデザインが一新された『パンダクロス4×4』が登場した。エンジンは、60hpの1.2リットルガソリンエンジンと、2005年末からは69hpの1.3リットル「マルチジェット」ターボディーゼルの2種類が用意され、パンダ4×4は2006~2008年、3年連続でオフロード車の最高販売台数を記録した。2代目では、従来のパートタイム4WDから、ビスカスカップリングを備えた完全機械式のフルタイム4WDに移行した。前輪のグリップが失われたことを検知すると、4WDシステムは自動的に作動し、トルクをリアアクスルに伝達する。

2012年には、現行の3代目が登場する。ロベルト・ジョリートによってデザインされ、正方形と円の組み合わせによる幾何学的フォルムからインスピレーションを得たデザインが特長だ。現行型には、電子制御ロッキングディファレンシャル(ELD)を備えた4WDシステムが搭載され、片方または両方の車輪がグリップを失い始めた瞬間に、駆動力を分散させる。ELDはこのセグメントで初めて導入された。

なお、日本市場向けには、パンダの最終モデルのパンダ クロス4×4を200台限定で発売する。現行型は2013年に日本市場に導入。2023年10月末に0.9リットルの「ツインエア」エンジンの生産が終了になったことにより、この限定車がパンダ最終モデルになる。

《森脇稔》

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