[低音増強でカーオーディオはもっと楽しくなる]間違えると台無しに? 正しい「初期設定法」を公開!

「小型・薄型のパワードサブウーファー」の一例(ミューディメンション・Black Box X8)。
「小型・薄型のパワードサブウーファー」の一例(ミューディメンション・Black Box X8)。全 3 枚

カーオーディオ愛好家の多くは、超低音再生のスペシャリストである「サブウーファー」を活用している。一般的なカーオーディオシステムでは超低音をスムーズに再生するのが難しいからだ。当特集では、その理由から「サブウーファー」の使い方までを解説している。

◆特に重要なのは「ゲイン設定」。これを間違うと“宝の持ち腐れ”にもなりかねない!

「サブウーファー」を導入しようと思ったとき、まず選択肢として挙がるのは「小型・薄型のパワードサブウーファー」だ。なので前回は、この選び方について解説した。それに続いて当回では、使い方のコツを説明していく。

なお、「小型・薄型のパワードサブウーファー」の設置を「カーオーディオ・プロショップ」に依頼する場合には、初期設定までやってもらえる。そしてプロは、それを最良のコンディションで鳴らせるようにセッティングしてくれる。

しかし「小型・薄型のパワードサブウーファー」をDIYで取り付ける場合には、初期設定までを自分で行わなければならない。で、この作業には実はコツがある。そしてやり方を間違うとその能力を存分に引き出せなくなるばかりか、鳴らさない方がマシという状況にも陥りかねない。

特に気を付けるべきはズバリ、「ゲイン設定」だ。「ゲイン」とは、「小型・薄型のパワードサブウーファー」の「入力ボリューム」のことを指す。

ちなみにプロはその設定を測定器を使うなどして厳密に実行するのだが、DIYでは簡易的に以下のような手順にて進めていこう。

「小型・薄型のパワードサブウーファー」の一例(カロッツェリア・TS-WX400DA)。「小型・薄型のパワードサブウーファー」の一例(カロッツェリア・TS-WX400DA)。

◆大音量で鳴らしてもボディが共振しないように設定すベシ!

まずは「小型・薄型のパワードサブウーファー」の「ゲイン」をミニマムに設定し、次いで愛用のメインユニットで音楽を流しその音量を普段自分が聴いている中での最大値にする。続いては、「小型・薄型のパワードサブウーファー」に付属しているリモコンのボリュームを最大値に設定する。

そうした上で今度は、「ゲイン」を徐々に上げていこう。そうすると超低音の音量が上がっていくのだが、上げすぎると「小型・薄型のパワードサブウーファー」のボディが共振し出すことがある。つまりボディ自体がブルブルと震えて、異音を発してしまうのだ。または入力信号が大きすぎて音が歪んでしまうこともある。そうなったら上げすぎだ。なのでそうなる寸前のところまで「ゲイン」を戻そう。そこが「ゲイン」のベスト設定値だ。

このように設定すれば「小型・薄型のパワードサブウーファー」のリモコンのボリュームを最大に上げても、良質な超低音を楽しめる。

なお機種によっては「ゲイン」がハイとローの2択式になっていることがある。その場合にはハイとローのそれぞれを試そう。同様にメインユニットの音量を自分的に最大にして、リモコンの音量も最大にする。そうした上でハイにして音が濁ってしまったらローに設定し、ハイでも音が歪まないのであればハイのままでOKだ。

「小型・薄型のパワードサブウーファー」の一例(ミューディメンション・Black Box X8)。「小型・薄型のパワードサブウーファー」の一例(ミューディメンション・Black Box X8)。

◆「運転席の下」と「助手席の下」では、音が良いのはどっち?

ところで、「小型・薄型のパワードサブウーファー」を導入する場合、それを助手席の下に置くか運転席の下に置くかも悩みどころとなってくる。さて、どちらが良いのかというと……。

答は以下のとおりだ。「超低音を体で感じたい」と考えるなら運転席の下が向いている。振動板から放たれる超低音がダイレクトに体に伝わってくるからだ。この楽しさは、「小型・薄型のパワードサブウーファー」だからこそ味わえる。逆に「超低音を音として楽しみたい」と思うなら、助手席の下が向く。そこに置けば音圧が体に直接響かずに、しかし超低音による臨場感のアップ効果は存分に楽しめる。

ただし、そうした場合には助手席に人を乗せる際にはご注意を。そのときには「小型・薄型のパワードサブウーファー」のリモコンの音量を絞っておいた方が無難だ。超低音の刺激が強すぎてクレームを受けることになりかねない。

ちなみに「小型・薄型のパワードサブウーファー」は、トランクに置く場合と比べてサウンド制御がしやすい。音の出どころが自分に近いので、状況としてよりシンプルだからだ。

そのサウンド制御法の詳細は、次回の記事にて説明する。乞うご期待。

《太田祥三》

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