北海道ハイヤー協会、倶知安町、ニセコ町、GOは、ニセコエリアの冬季観光シーズンにおける交通課題解決の一手として“ニセコモデル”を立ち上げた。地域外からタクシー車両と乗務員を派遣する。
札幌・東京のタクシー事業者の協力のもと、2023年12月11日から試運行を開始し、12月18日から2024年3月19日まで本運行を行う予定だ。合計8社・車両11台・タクシー乗務員25名をニセコエリアへ派遣し、ラストワンマイルの足を確保する実証実験だ。
ニセコエリアでは、冬季観光シーズン中の観光客増加が顕著となり、12~3月の繁忙期間は移動需要が局地的に膨れ上がるため、観光客・地元住民共にラストワンマイルの移動が困難となったという。そこで、タクシーでの課題解決を目指し、札幌・東京などからタクシー車両と乗務員を応援隊として派遣し稼働する“ニセコモデル”の実証を開始する。
北海道ハイヤー協会をはじめ、全国ハイヤー・タクシー連合会、国土交通省協力のもと、ニセコエリア限定でタクシーの営業区域外旅客運送と遠隔点呼の仕組みを活用し、札幌・東京などのタクシー事業者から車両と乗務員の応援隊派遣を行う。本制度と遠隔点呼を活用した他営業圏からの応援隊派遣は日本初の取り組みだ。
“ニセコモデル”では、2024年3月19日まで、合計8社・車両11台・タクシー乗務員25名をニセコエリアへ派遣する。派遣される乗務員の地理知識やインバウンド接客対応の負担を補うこと、限られた車両を有効活用するため、応援隊車両はニセコエリア内の発着となるタクシーアプリ「GO」からの注文のみで営業を実施する。