【トヨタ クラウンスポーツ】システム最高出力306ps、EV走行距離90kmのPHEVを追加…価格は765万円

トヨタ クラウンスポーツ RS(2.5Lプラグインハイブリッド車)(エモーショナルレッドIII)<オプション装着車>
トヨタ クラウンスポーツ RS(2.5Lプラグインハイブリッド車)(エモーショナルレッドIII)<オプション装着車>全 18 枚

トヨタ自動車は12月19日、5ドアハッチバックボディを持つSUV『クラウンスポーツ』のプラグインハイブリッド車(PHEV)を発売した。

新型クラウンシリーズでは、時代を超えて受け継がれてきた揺るぎないクラウンネスを基盤としつつ、ユーザー一人ひとりの価値観・多様性に応える4つのモデル、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」が誕生。その中でもスポーツは、新しいカタチのSUVとして、感性に響く「美しいデザイン」と「楽しい走り」を追求した。

クラウンスポーツはハイブリッド車(HEV)の販売を590万円で11月より開始。続いて今回、PHEVを765万円で発売する。新設定のPHEVはクラウンスポーツが追求する「楽しい走り」をさらに昇華させるべく、HEVの上質さを基盤に、よりクルマを操る楽しさを味わえるスポーティな味付けにこだわった。また、感性に響く「美しいデザイン」はそのままに、走りの味付けにふさわしい専用装備も採用し、よりスポーティな印象を創出。さらに、大容量リチウムイオン電池を搭載し、実用的なEV走行航続距離を備えるなど、運転する楽しさと環境性能も両立させている。

なお、『クラウンクロスオーバー』は2022年9月より、『クラウンセダン』は11月より販売を開始。『クラウンエステート』は2023年度内の発売を予定している。

◆システム最高出力306ps

クラウンスポーツPHEVは、出力密度の高い駆動用モーターを搭載する2.5リットルプラグインハイブリッドシステムを採用する。システム最高出力は225kW(306ps)。モーターを最大限活用することでシームレスかつ力強い加速を実現した。

また、車体中央の床下には大容量リチウムイオン電池を配置。日常生活の大部分をカバーするEV走行距離90km(WLTCモード)を確保した。さらに20.3km/リットル(WLTCモード)のハイブリッド燃費、55リットルのガソリンタンクにより、航続距離1200km以上を実現している。

プラグインハイブリッドシステムが生み出すパワーは、E-Four(電気式4WDシステム)によって四輪に分配。卓越した走行安定性を実現するとともに、コーナリング中をはじめ、降雪時や雨天時の走行においても安心感を向上させた。シャーシもHEV車をベースにフロアトンネル部へのブレース追加など、ボディの最適な剛性バランスを追求し、前後ショックアブソーバーの摩擦特性と減衰力特性を最適化。路面状況や運転操作に応じ、ショックアブソーバーの減衰力を4輪独立で制御するAVS(Adaptive Variable Suspension)を採用し、しなやかな動きと接地感のあるフラットな乗り味を実現する。

トランスミッションは、シフトポジションを電動で制御するエレクトロシフトマチックを採用。マニュアル感覚でのシフト操作が可能なパドルシフトを採用し、スポーティな走りを楽しめる。ブレーキは前輪に20インチベンチレーテッドディスクを採用し、赤色塗装の専用20インチ対向6ピストンアルミキャリパーを設定。制動力を向上させるとともにスポーティイメージを醸成した。

◆HEV給電モードは6.5日分の家庭用電力を供給

クラウンスポーツPHEVは、PHEVならでは利便性を追求。普通充電時にパワースイッチをONにすると、外部電源でエアコンやオーディオが使用できる「マイルームモード」を搭載。エンジンをかけずに車内で快適に過ごすことができ、テレワークや休憩などに活用できる。

また、最大1500W(AC100V)の外部給電機能を標準装備。レジャーやアウトドアで役立つ、バッテリーにためた電力を外部に給電できる「EV給電モード」に加え、停電や災害などの非常時にクルマを電源として活用できる「HEV給電モード」を用意する。HEV給電モードでは、はじめはバッテリーのみで給電し、バッテリーが一定の残量を下回るとエンジンがかかり給電を継続。バッテリー満充電・ガソリン満タンの状態から約6.5日分の電力を供給できる。給電はセンターコンソールボックス後端とラゲージ内に設置したアクセサリーコンセントに加え、付属のヴィークルパワーコネクターを充電インレットに差し込むことで、AC100V/1500Wの外部給電コンセントとしても活用できる。室内への虫などの侵入や雨天での雨水の侵入を防ぐ外部給電アタッチメントも標準装備。ドアガラスを閉じたままでの外部給電を可能とした。

さらにクルマに蓄えた電気を住宅に供給する「V2H」も設定。災害などの停電時でも、頼れる蓄電池として活用できる。急速充電インレットに、外部給電機能(V2H)を設定し、V2H機器(別売)と接続することで、駆動用バッテリーに蓄えた電力を、家庭用電力として利用できる。あわせて、住宅の太陽光発電などで生じた余剰電力を、車両の駆動用バッテリーに蓄電することも可能。ムラのない電力の需要と供給に効果が期待される。

充電は普通充電に加え、急速充電を設定。充電時間も普段の200V用充電ケーブルを使った場合と比べ、約38分(満充電量の約80%)と大幅に短縮できる。

◆PHEV専用装備でよりスポーティに

エクステリアでは、クラウンスポーツの美しさを足元から支える21インチ大径広幅タイヤとマットブラック塗装を施した専用アルミホイールを装備。特徴的なトリプルスポークと細いレイヤースポークで、プレミアムでスポーティな意匠をより強調した。

インテリアでは、華やかなブラック&センシュアルレッドを運転席と助手席で左右非対称に配色。運転への高揚感をより高めるとともに個性とスポーティさを際立たせた。また、新開発の光輝材を入れた表皮を組み合わせることで強い陰影と鮮やかな発色を両立。フロント&リヤ席のシートベルトにも赤色を採用した。スポーツシートはドライバーがしっかりと身を預けられるホールド感に加え、運転への高揚感を高める赤いステッチを施した。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る