スバル『WRX』にエンスージアスト向けグレード「TR」を設定…米2024年型

スバル WRX TR(米国仕様)
スバル WRX TR(米国仕様)全 10 枚

SUBARU(スバル)の米国部門は12月20日、高性能4ドアセダン、『WRX』(日本名:『WRX S4』に相当)に、新グレード「TR」(Subaru WRX TR)を設定し、2024年前半に米国市場で発売すると発表した。現地価格は、4万1655ドル(約597万円)からだ。

写真:スバル WRX TR(米国仕様)

スバルによると、WRX TRは、よりシャープでエンスージアスト向けのモデルになるという。WRX TRには、大型ブレーキパッド&ローター、大型ブレーキマスターシリンダーが特長の高性能ブレンボ製ブレーキシステムが装備された。6ピストンのフロントキャリパー、2ピストンのリアキャリパーは赤で仕上げる。このブレーキは、制動力、耐フェード性、ペダルフィールを向上させた。

WRX TRでは、サスペンションが専用仕様になる。硬めのスプリングの採用をはじめ、減衰力の見直し、ステアリングラックの再チューニングを行った。これにより、乗り心地を維持しながら、ボディコントロールとステアリングレスポンスを向上させているという。また、245/35R19サイズのブリヂストン「ポテンザS007」タイヤを標準装備し、ウェット&ドライグリップの向上とブレーキ性能の向上を図っている。

2.4リットル水平対向4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。米国仕様の場合、最大出力は271hp/5600rpm、最大トルク35.7kgm/2000~5200rpmを引き出す。電子制御技術により、ドライバーのアクセル操作に瞬時に応答し、低回転から力強いトルクを発揮する、と自負する。

シンメトリカルAWDに、アクティブトルクベクタリングを組み合わせた。ドライブモードセレクト機能を備えたグレードでは、LSDトルクを制御することで、さらに回頭性を高めるAWDスポーツモードも設定している。

WRX TRには、運転席と助手席のサポート性を高めたレカロ製シートを標準装備した。シート背もたれ中央のY字型デザインは、乗員をしっかりとサポートし、正しい運転姿勢を保つという設計思想に沿うものだ。シートには、ブラックとグレーのウルトラスエードをあしらい、赤いステッチと「Recaro」のロゴがシートバックにエンボス加工されている。運転席には8ウェイのパワー調整機能が付く。

電動サンルーフは、軽量化、低重心化、ヘルメットを着用するドライバーのためのヘッドルームの拡大のために廃止された。WRX TR専用19インチマルチスポークアルミホイールは、サテングレー仕上げとしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  4. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  5. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る