日本の高度成長を支えた「オート三輪」をひもとく

DA型三輪トラック(1931年発売)。マツダの第1号車
DA型三輪トラック(1931年発売)。マツダの第1号車全 9 枚

日本のオート三輪車史』(発行:グランプリ出版)は、戦前から日本独特の進化を遂げ、各社が参入し、技術を向上させてゆくその変遷を、多くの図版とともに詳細に伝える1冊だ。

日本のオート三輪車史』[新装版]
編者:GP企画センター
発行:グランプリ出版
定価:2200円(本体2000円+消費税10%)
発売:2023年8月30日

日本の高度成長期に、懸命に働く人々のエネルギーを象徴する輸送機関でもあったオート三輪車。廉価で積載量を多くするという要望に応えるべく、参入メーカーそれぞれが個性を発揮して、進化を重ねていった。本書では、ダイハツ、マツダ、くろがね、ヂャイアント、オリエント、サンカー、アキツを中心として、戦前の動向を詳細に紹介する。巻末には三輪自動車に関する生産・届出台数、登場する車種の主要索引などを収録した。

目次……●日本特有の輸送機関としてのオート三輪車●常に業界をリードしたダイハツ(発動機製造)●トップメーカーの貫禄と実績・マツダ(東洋工業)●戦前からの伝統を誇るくろがね(日本内燃機)●三菱の一部門としてのみずしま(新三菱重工業)●独自性を発揮したヂャイアント(愛知機械工業)●関東を中心に活躍したオリエント(三井精機工業)●小資本の新興勢力だったサンカー(日新工業)●川西航空機を前身とするアキツ(明和自動車工業)●オート三輪車の誕生と戦前の動向●生産台数の推移

ミゼットMP5型ミゼットMP5型

本書は2021年刊行の『日本のオート三輪車史』のカバーデザインを、関連書である2023年7月刊行の『小型・軽トラック年代記』と統一することで、愛蔵する楽しみも加えた、新装版だ。

『日本のオート三輪車史』『日本のオート三輪車史』

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  4. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  5. 「見れば見るほど味が出てくる」新型日産『リーフ』のエクステリアがSNSで話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る