日産フォーミュラEチーム、CO2排出量100%をオフセットへ

日産フォーミュラEチーム
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日産フォーミュラEチームは、UAEのソフトウェア企業コーラルとの提携を通じて、アイスランドのバイオテク企業VAXAテクノロジーズと協力し、FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9(2022/23年)に発生した炭素排出量をオフセットすると発表した。

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コーラルは排出炭素のオフセットを専門としており、レースと移動、廃棄物、工場でのエネルギー使用など、日産フォーミュラEチームによる、シーズン9中の総二酸化炭素排出量(CO2e)についての報告書を公表した。チームは、持続可能性への取り組みの一環として、2024年にシーズン9のCO2e全量をオフセットする計画だ。

目標達成のため、チームはコーラルと協力して、VAXAからオフセットを購入する。VAXAは、地熱プラントを活用し、クリーンエネルギーを食物に変換する炭素マイナスのE2Fプロセスで、ウルトラスピルリナ(IUS)を生産している。

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ウルトラスピルリナの生産は、従来の牛肉に比べて土地の0.0001%、水の0.015%しか使用しない。日産フォーミュラEチームが購入したクレジットは、アフリカ、アジア、南アメリカの開発途上国での、VAXAによるインパクト栄養アクション食物強化プログラムに貢献する。このプロジェクトは、次の15年間でCO2eを1億トン以上削減し、必要な人々にインパクト栄養を提供することを目指している。

シーズン9の排出量オフセットは、2023年10月に日産フォーミュラEチームとコーラルが締結したパートナーシップの第一歩だ。今後コーラルは、AIやブロックチェーンなどの技術を活用し、シーズン10(2023/24年)の排出量の評価、監視、削減、オフセットについてチームを支援する。

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今回のオフセットは、2050年までにカーボンニュートラルとゼロエミッションモデルを推進する日産自動車の取り組みを強化するものであり、「アミビション2030」戦略の一環だ。日産とインフィニティのラインナップにおける電動化ミックスは、2020年代の終わりまでに55%以上になる計画だ。

いっぽう日産フォーミュラEチームは、少なくとも2026年までABB FIAフォーミュラE世界選手権に参加することになっている。

《レスポンス編集部》

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