VWが全固体電池の耐久テスト、1000回充電で95%の容量を維持---次世代EVに搭載へ

VWグループ傘下のPowerCoがテストした全固体電池のイメージ
VWグループ傘下のPowerCoがテストした全固体電池のイメージ全 1 枚

フォルクスワーゲングループ傘下のPowerCoは1月3日、次世代EV向けバッテリーとして期待される全固体電池の耐久テストを行い、1000回以上の充電後、95%の容量(放電エネルギー保持率)を保っていた、と発表した。

全固体電池は未来の技術であり、バッテリー開発における次の大きなステップと考えられている。この技術には、航続の延長、充電時間の短縮、高い安全性などの特長がある。

今回、米国のQuantumScape社の全固体電池を、PowerCoがテストした。同社の全固体電池は、サンプルテストの要件を大幅に上回り、1000回以上の充電サイクルを完了した。WLTPサイクルの航続が500~600kmのEVでは、これは50万km以上の走行距離に相当するという。同時に、セルはほとんど劣化せず、試験終了時にはまだ95%の容量(放電エネルギー保持率)を保っていた。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  3. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  4. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  5. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る