[実践! 初めてのカーオーディオ]スピーカー交換をするなら“セットプラン”が狙い目!?

「セットプラン」にて販売されることもあるスピーカーの一例(フォーカル・ES 165 KE)。
「セットプラン」にて販売されることもあるスピーカーの一例(フォーカル・ES 165 KE)。全 3 枚

「運転中は常に音楽を聴いている」というドライバーは多い。そしてその音楽を、今よりもっと良い音で楽しみたいと考えているドライバーもまた、少なくないに違いない。当特集は、そういった方々にその思いを叶える方法を1つ1つ紹介している。

◆「取り付け費用がいくらかかるのか…」、その不安を感じずに済む方法がある!?

まずは、音の出口であるスピーカーを交換するというステップアップ法について考察している。なおスピーカーを交換しようとするとき、製品代に加えて取り付け工賃も発生する。カー用のスピーカーはスピーカーユニットが裸の状態で売られているので、取り付ける際にはいわば「スピーカーを作る」という工程も必要となるからだ。そして、そこのところに不安を感じて二の足を踏んでいるというドライバーもいるはずだ。

なので前回の記事にて取り付け費用の内訳やコストの目処について説明したのだが、実をいうと取り付け費用がどのくらいかかるのかが最初から判明しているパッケージ製品がある。それが「セットプラン」だ。

多くの「カーオーディオ・プロショップ」では、スピーカー交換をより身近に感じてもらうべく、製品代+取り付け費用+取り付け用部材、これらが込み込みになったセットを用意している。それであればユーザーはお店に行って「これください」と言えば、そこに明記されている価格にて「スピーカー交換」を実行できる。つまり、「いくらかかるのか…」という不安を感じないで済むわけだ。

「セットプラン」にて販売されることもあるスピーカーの一例(モレル・マキシモウルトラ)。「セットプラン」にて販売されることもあるスピーカーの一例(モレル・マキシモウルトラ)。

◆「セットプラン」には、タイプ違いが2つある! お得なのはどっち?

ところで「セットプラン」には、タイプ違いがある。1つは「製品選択型」で、もう1つは「製品固定型」だ。

それぞれがどういうものなのかを説明していこう。まずは「製品選択型」から。これはつまり、「セットプラン」の中に選択可能なスピーカーが複数用意されているもののことを指す。例えばスピーカーが5製品ラインナップしていて、どれを選んでも同一のセット料金にて購入できる、というものだ。

なお製品は基本的に同一グレードではあるものの、実際の価格はそれぞれで異なっている場合が多い。なので、チョイスする製品によっては割安感が大きくなる。また「製品選択型」は、その名のとおり選択可能な製品数が多いことも利点だ。選ぶ楽しさを味わえる。

対して「製品固定型」は、製品単位でセットが組まれているもののことを指す。そしてこのような「セットプラン」を用意しているショップでは、プランを複数展開している場合が多い。

なお複数のプランが用意されていても、取り付け費用と取り付け部材代は同一である場合がほとんどだ。つまり、取り付け費用と取り付け部材代が例えば計5万円で固定されていて、スピーカーの値段で「セットプラン」の価格が変動していく。

「セットプラン」にて販売されることもあるスピーカーの一例(ダイヤトーン・DS-G400)。「セットプラン」にて販売されることもあるスピーカーの一例(ダイヤトーン・DS-G400)。

◆「製品固定型」では、スピーカーのグレードも選択可能に!

また「価格変動型」の「セットプラン」を用意するショップでは、製品のグレードに幅を持たせていることも多い。そうであると、予算に応じて製品を選べる。ある程度上級モデルに狙いを定めたい場合には、グレード展開が幅広いショップを探すと欲しい製品を手にしやすくなる。

ところで「セットプラン」に含まれている取り付けメニューの内容は、お店によってさまざまだ。お手頃感を高めるために軽めの内容にとどめているケースもあれば、取り付けるスピーカーの性能を十分に引き出せるように、ある程度手厚い内容としているお店もある。

なお軽めのメニューにとどめているショップでは、さらなる工程は「オプション」として設定していることが多めだ。なので最初から手をかけて取り付けたいと思ったときには「オプション」も併せて選択しよう。そうすることでコストは増すが、得られる満足度も高くなる。

または、「オプション」は後から段階を経てオーダーしていっても良い。そうすることで個々のメニューの効果のほどを都度確認でき、音が良くなる感動を作業の度に味わえる。

逆に、「セットプラン」に含まれている施行内容をさらに簡素化することも可能な場合も有り得ているので、初めは予算の多くを製品代に回したいと考える場合には、作業を間引いて価格を下げられるか相談してみても良いだろう。

今回は以上だ。次回からは、「スピーカー交換」以外の「初めてのカーオーディオ」についての説明を開始する。乞うご期待。

《太田祥三》

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