スマート電気自動車(EV)技術企業のU POWER TechはCES 2024で、新開発EVシャーシ「UP Super Board」を発表した。この技術で、自動車メーカーの開発時間が少なくとも半年は短縮できるという。同社が開発した初の全電動バン『UP VAN』も展示された。
U POWER Techは、ニューヨークに本社を置く新世代EV企業のオリンピアンモーターズに、UP Super Boardの最初のバッチを納入した。また、デトロイトに拠点を置くLUMOS EV Inc.とはUP VANの開発契約を締結し、2024年半ばにメキシコで「LC2 VAN」を発売するという。
UP Super Boardには“プラグ&プレイ”技術を採用している。自動車メーカーはセダン、ピックアップ、SUV、バンなど、目的に応じた上部ボディだけを設計すればよく、EV製品の開発時間とコストを削減できる。
UP VANは都市物流向けの全電動バンで、UP Super Boardを基に開発された初の車両だ。最大積載量1590kg(3500ポンド)、最大積載容量9.6立方メートル、1回の充電で275kmの走行が可能だ。
UP VANは、北米、日本、東南アジア、ヨーロッパ、中国の市場から5万3000台以上の注文を受けており、2024年下半期から納車が開始される。
U POWER Techは、EV産業の変革を加速することを意図している。研究開発能力とグローバルなEV産業供給チェーンを統合するビジネスモデルを活用し、日本、東南アジア、ヨーロッパのビジネスパートナーとの提携を明らかにしている。