シトロエンの新デザイン初採用、EVになった『C3』新型---受注をフランスで開始

シトロエン E-C3
シトロエン E-C3全 10 枚

シトロエンは1月10日、新型コンパクトEVの『E-C3』(Citroen E-C3)のフランス本国での受注を開始した。現地ベース価格は、2万3300ユーロ(約370万円)と発表されている。

写真:シトロエン E-C3

第4世代の欧州向け『C3』のEVとして登場したのが、E-C3だ。シトロエンの新デザイン言語を導入した最初の市販モデルで、フレッシュかつ明確な主張を持った小型クロスオーバー車に生まれ変わった。

2022年のシトロエン『OLI』コンセプトで初めて披露されたこの新デザイン言語は、垂直方向と水平方向の要素を大胆かつテクニカルに対比させているという。フロントでは、より背が高く、より垂直な顔つきの中央に、大きな楕円形の「シェブロン」が配置された。その両側には、建築のパラメトリックデザインから着想を得たグロスブラックのグリルが配されている。

新デザインの前後ライトもOLI譲りだ。ブレードのように見える縦型レンズ1枚と横型レンズ2枚を備えており、ユニークな3段階のライティングシグネチャーが特長になる。短く、高く、水平なボンネットは、彫刻された表面を持つ。垂直なフロントマスクと対照的で、車両にボリュームを与えている。ボディサイズは全長4010mm、全幅1760mmmとコンパクトさを維持している。

EVパワートレインのモーターは、最大出力113hpを発生する。オートマチックトランスミッションとの組み合わせにより、0~100km/h加速は約11秒、最高速は135km/hの性能を可能にした。都市部や郊外での日常的な走行や交通に対応するのに、充分なパワーとパフォーマンスを発揮するという。

シトロエンが属するステランティス初のコスト効率の高い「BEVネイティブ」プラットフォームには、蓄電容量44kWhの「LFP(リン酸鉄リチウムイオン)」バッテリーを搭載する。1回の充電での航続は、最大320km(WLTPサイクル)に到達する。

出力100kWのDC急速充電に対応する。バッテリー容量の20%から80%まで充電する時間は約26分だ。また、バッテリー容量の20%から80%まで充電する時間は、標準的な出力7kWのAC充電で約4時間10分、出力11kWの場合は約2時間50分。標準付属のモード3ケーブルを利用すれば、自宅でも外出先のAC充電設備にアクセスできる。このケーブルは、単相7.4kWまたは三相11kWのウォールボックスで充電できる、としている。

《森脇稔》

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