透明導電フィルムや2回路検知スイッチ、パナソニックインダストリーの信頼性向上ソリューション…オートモーティブワールド2024

透明導電フィルム「FineX(ファインクロス)」
透明導電フィルム「FineX(ファインクロス)」全 14 枚

パナソニックインダストリーは、パナソニックグループの中で電子デバイス全般を扱う事業者だ。CR(抵抗・コンデンサ)、スイッチやリレーなどディスクリート部品のほか、センサーやモジュール部品、モーター、FA機器まで幅広いポートフォリオを持つ。

自動車産業では、IVI(In Vehicle Infotainment)やカーナビ、次世代コックピットなどを扱うパナソニックオートモーティブが有名だが“インダストリー”も車載部品やモビリティ関連のソリューションを展開している。パナソニックインダストリーの車載用部品の特徴は、安全性や信頼性にこだわっている点のようだ。ブースでは、オートモーティブグレードのフォトリレー、SoC、プリント基板やモジュール部品の冷却ソリューションなどを展示していた。

その中に、フレキシブル基板やタッチセンサーパネル、フラットケーブルなどに応用できる導電フィルムがあった。「FineX(ファインクロス)」という配線も透明な導電フィルムだ。透明なフィルム基板にエッチングや蒸着などで配線パターンを敷くものは珍しくない。導電帯も透明に見えるものも存在するが、展示製品は、透明度と配線の大容量化(低抵抗)を両立したものだという。

タッチパネルや薄型ディスプレイに使う場合、エッチング方式だと導電部分はフィルムの上に盛られることになる。そのため大きな電流を流すにはパターンの幅を広げる必要がある。あるいは、配線の高さを厚くするといった表面積を広げる工夫が必要だ。FineXは、細かいメッシュ状の溝に金属を埋め込むことで配線を行う。溝の深さで配線の厚みを確保できるので、表面上の幅を狭くすることができる。


《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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