ランチア『イプシロン』新型、航続403kmのEVに 2月14日発表

ランチア・イプシロン 新型
ランチア・イプシロン 新型全 10 枚

ランチアは、ワールドプレミアを2月14日にイタリア・ミラノで行う予定の新型『イプシロン』(Lancia Ypsilon)について、新たなティザー写真を公開した。

◆新型の充電シーンやリアスタイルの新写真を公開

新たなティザー写真では、新型イプシロンの充電シーンを紹介している。また、リアスタイルの新写真も配信された。数々のラリーで勝利を収めた伝説的なランチア『ストラトス』に着想を得て、新型イプシロンには丸いLEDテールランプを装着する。このテールランプの赤いリングの内側には、新しいデザイン要素「Y」の文字が横向きにあしらわれている。

新しいランチアのレタリングが、テールランプの横で際立つようにした。そのフォントは、ブランドの歴史と密接な関係があるイタリアのファッションからインスピレーションを得たものだ。その下に配されたイプシロンの手書き風の文字は、『フルヴィア』や『フランチェスコ』といった歴史的モデルに着想を得ているという。

フロントマスクには、2023年4月に発表されたコンセプトカーのランチア『Pu+Ra HPE』のモチーフを取り入れている。新型イプシロンでは、ランチア伝統のグリル「カリス」が再解釈されているのが特長だ。新しいカリスは、サテン仕上げのステンレス製。LANCIAのロゴは、ファッションの世界からインスピレーションを得たオリジナルのフォントで記されている。

◆高級家具ブランド「カッシーナ」と協力して1906台の限定車を設定

新型イプシロンには、限定モデルとして「エディション・リミタータ・カッシーナ」が設定される。イタリアの高級家具ブランドの「カッシーナ」と協力。ランチアブランドが誕生した1906年にちなんで、限定1906台がイタリア国内で販売される予定だ。「1 of 1906」など、限定車と示すシリアルナンバープレートも添えられる。カッシーナとのコラボレーションは、素材の選択から色彩に至るまで、細部にまでこだわったスタイルに反映されている。カッシーナはそのノウハウを生かし、これまでにないアプローチで、エレガントでコンテンポラリーな限定車を完成させる、と自負する。

カッシーナとのコラボレーションの象徴は、エクステリアのブルーからインテリアのブルー、イタリアの円筒形パスタ「カネロニ」をモチーフにしたベルベットのシート、カッシーナのロゴが刻まれた多機能テーブル、そして車内で使える初のコーヒーテーブルまで、どこにいてもくつろげる独自のスタイルにあるという。

また、新型イプシロンには、「S.A.L.A.」(Sound Air Light Augmentation)と呼ばれるインフォテインメントシステムを採用する。インフォテインメントシステムのS.A.L.A.は、カスタマイズ可能なウィジェットベースのシステムで作動する。2つの標準HDスクリーンを備え、ディスプレイはサウンド、空調、照明のコントロールパネルとして機能する。これにより、車内の雰囲気を簡単にパーソナライズすることができるという。

◆充電システム「Free2move Charge」で充電を支援

新型イプシロンのパワートレインにはEVが用意される。限定モデルのエディション・リミタータ・カッシーナはEVのみとなり、WLTP複合サイクルの航続は、1回の充電で最大403kmを可能にする。ランチアが属するステランティスの充電システム「Free2move Charge」によって、ユーザーの充電を支援する。

Free2move Chargeでは、「e-ABC(いつでも簡単に充電できる)」を目標に掲げる。ハードウェア、ソフトウェア、充電サービスからなるシステムで、いつでもどこでも、あらゆるEV顧客のニーズに対応することを目指している。新型イプシロンでは、ランチアの顧客は、自宅でも外出先でも、充電ソリューションを利用できるようになる。車両全体のエネルギー管理を最適化し、総使用コストを削減し、環境メリットも最大化することができるという。

具体的には、「Free2move Charge Home」は、家庭用充電システムの設置やローンのほか、その他のエネルギー関連のハードウェアやサービスを顧客に提供する。「Free2move Charge GO」は、最大の充電ネットワークへのアクセスを、可能な限り実現する、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. VW『ゴルフGTI』50年の歴史で最強、325馬力の「EDITION 50」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る