安心・安全の未来へ! NGKのアイアクセルが自動車業界に革新をもたらす…大阪オートメッセ2024

NGK…大阪オートメッセ2024
NGK…大阪オートメッセ2024全 6 枚

NGK(日本特殊陶業)は大阪オートメッセ2024(2月10~12日開催)に出展、同社の主軸商品であるスパークプラグの展示はもちろん、アクセルとブレーキの踏み間違い防止装置をデモした。

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さまざまな種類のスパークプラグを展示し、ほとんどすべての四輪/二輪で同社のプラグが用いられていることをアピール。最新モデルの高性能ぶりも合わせてPRされた。そんな展示に加えて、来場者がひっきりなしに訪れるコーナーが目に付いた。そこにはアイアクセルと呼ばれるアクセルとブレーキの踏み間違い防止装置が設置された、実際のコクピットを模したシミュレーターが設置されたコーナーだった。アクセルとブレーキを踏み間違った際に、どのような制御が加わるのかを自らが足で踏み込んで確かめることができるシミュレーターを多くの来場者が試した。

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アイアクセルは英田エンジニアリングが開発製造する踏み間違い防止装置(国土交通省性能認定品)であり販売や取り付け工場などへの取り扱いを日本特殊陶業が担当する後付けの安全運転支援装置だ。アイアクセルは近年問題になることが多い高齢ドライバーによるアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故防止のために開発された装置だ。各社がさまざまな踏み間違い防止装置を開発・販売しているが、アイアクセルの特徴は既存のアクセルとブレーキ部分に対して後付け設置できること。また機械式で信頼性が高いという点も特徴だろう。

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基本的な動作としてはアクセルを強く踏み込む(10kgf以上の踏力)とアクセルが自動的に解除され、同時にブレーキが緩やかに掛かるという仕組みを持っている。万が一ブレーキを踏み間違って強くアクセルを踏み込んだ場合でも、クルマが急発進すること無く緩やかに停車するという動作をする安全装置だ。

ブースに設置されたシミュレーターのペダル部分の動きを見てみると、アクセルを強く踏み込むと、ある瞬間に作動音とともにアクセルが抜けてブレーキが掛かることがわかる。これらの動作を機械式で行っていることもあって、信頼性も高くアクセルの操作フィーリングも従来と変わらない点もメリットとなっている。ほとんどのドライバーが未経験のこれらの踏み間違い防止装置なので、どのようなフィーリングで動作するのかをデモ機でシミュレーションできるのは装置導入前に試すことができるので非常に有効だったようだ。

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そんなアイアクセルはすでに取り付け可能車種も拡大中で、ブースでは取り付け情報もボードで公開された。また取り付けには専用の講習が必要になるのだが、すでに全国には取り付け対応の業者が多数登録済みだ。日本特殊陶業のホームページから自宅近くの取り付け業者を探して設置の相談に行ってみると良いだろう。すでに多くの問い合わせがあり、高齢ドライバー自身が今乗っている車両への設置を希望するケースや、家族が高齢の父母のために取り付けるケースなどが報告されている。

高齢ドライバーの安全性向上のために不可欠なアイテムとなりつつあるアクセルとブレーキの踏み間違い防止装置。全国各地の登録済みの自動車整備工場で取り付けが可能なアイアクセルはますます注目度がアップする安全装置となる。

《土田康弘》

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