空気を充填しないタイヤ、ブリヂストンが「エアフリー」の公道実証実験 3月から

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車両装着イメージ全 3 枚

ブリヂストンが空気充填が要らない次世代タイヤ「エアフリー」の実用化に向けた実証実験の開始を発表。2024年3月より、同社ブリヂストン・イノベーション・パークがある東京都小平市近郊の公道で開始する。

「エアフリー」はとしてタイヤ側面の特殊形状スポークで荷重を支える形状のタイヤで、空気を充填する従来方式のタイヤと違い、パンクの心配がない特長を持つ。ブリヂストンは2008年からエアフリーコンセプトとして空気充填の要らない次世代タイヤの開発をつづけてきたが、今回の実証実験を機に名称も“コンセプト”から、社会実装を見据えた「エアフリー」へと進化させ、新たな社会価値・顧客価値の提供に向けた、「新たな種まき」として活動を強化していく。

「エアフリー」への進化にあたり、同社が培ってきた「ゴムを極める」を応用した樹脂材料の素材技術と「接地を極める」技術を基盤に、パートナーとの共創によるイノベーションを経て「リサイクル可能な強くてしなやかな素材の開発」と「強くてしなやかな素材の特性を最大限に活かす設計」が実現されている。

また、今回採用された青色スポークにより、日中から夕暮れ時まであらゆる明るさにおいて高い視認性を確保でき、安全性の向上も期待できるとしている。さらに路面に接するゴムの部分がすり減ったのち、再利用のために表面のゴムを貼り替えるリトレッドの可能性や、独自開発した再生可能なスポーク部分の樹脂をリサイクルすることで、資源の効率的な活用とサーキュラーエコノミーの実現に貢献していくとしている。

将来的には、さまざまなパートナーとの共創で価値を広げ、高齢化・地方の過疎化・労働不足による移動の制限といった社会課題を解決することを目指すほか、エアフリーのパンクしない特徴を最大限に活かし、タイヤの重要性がより高くなる自動運転との組み合わせで、より高い安心・安全の実現も目指す。

《ヤマブキデザイン》

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