BYD『ATTO 3』がマイナーチェン+OTAバージョンアップ…車中カラオケが可能に

BYD ATTO 3マイナーチェンジ発表
BYD ATTO 3マイナーチェンジ発表全 15 枚

BYDオートジャパンは1日、フル電動ミドルサイズSUV『ATTO 3』のマイナーチェンジを発表した。内外装の変更点は少ないが、今後のOTAを見据えたソフトウェアの改良が目玉だ。

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改良新型ATTO 3の従来型からの主な変更点は以下のとおりだ。

車両本体
ボディーカラーの追加(コスモスブラック)
内装色の追加(ブラック・ダークブルー)
ウィンドウトリム+Dピラーのブラックアウト
テールゲートロゴの変更
サンシェードの厚み変更
センターディスプレイの大型化(12.8インチから15.6インチへ)

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ソフトウェア
デイライトOFF機能追加
音声認識によるテールゲートの開閉
近接警報音の変更
ナビ案内音量の変更
盗難防止警報音の追加
Spotifyとアンビエントライトの連動
アプリの追加が可能(専用ブラウザ・カラオケアプリ・Amazon Music)

これらの変更によって価格は450万円となった。ATTO 3は型式指定がとれている車種なので、2024年3月までの枠が残っていればCEV補助金の対象なる。

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ボディカラーは、要望のあった黒が追加された。連動して黒基調の内装も選べるようになった。ボディカラーが黒になったことと、ウィンドウトリムなども引き締まった感じとなり、全体としてよりシャープな外観にみえるようなる。

ATTO 3のガラスルーフはオートサンシェード(音声操作も可能)がついている。サンシェードは夏場の日差し対策や冷暖房効率をあげるためうれしい装備なのだが、現行モデルのサンシェードは生地が薄くて日本の酷暑には心もとない部分があった。これを厚くしたそうだ。

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センターディスプレイの大型化は操作性もあがるので単純にうれしい。ナビ画面がみやすくなるのはもちろんのこと、アプリ機能が強化(後述)されるので車内エンタメやアプリの幅が広がる。

ソフトウェアの変更も、販売後の市場の声を反映するものが多い。現行モデルはデイライトがOFFにできない設定だったが、タッチパネルでON/OFFができるようになった。近接警報音やアラート系の変更は、音色を変えたり、警報の閾値や制御を調整しているという。

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大きな変更は、ホーム画面から専用のブラウザが起動してインターネット検索ができるようになったことと、車載アプリケーションのプラットフォームが整備されたことだ。インターネット検索は、車につながなければスマートフォンのブラウザが使えるが、Android AoutやCarPlayに接続すると、ブラウザは(運転中となり)起動できない。新型ATTO 3のホーム画面にはブラウザアイコンが追加されていた。走行中は検索はできないそうだが、停止すればYouTube動画を再生したりが可能だ。

BYDのアプリストアも追加された。BYD車用のアプリストアで、いまのところカラオケアプリ(Stingray)とAmazon Music、前述専用ブラウザのみだが、今後サードパーティ製のアプリが追加されていくはずだ。車載IVIのアプリプラットフォームは、古くは日産がカーウィングスをサードパーティに開放したことがある。だが、2000年代、この取り組みは早すぎた。市場や通信環境がついてこれず不発に終わっている。その後、類似の取り組みは国内OEMも行っているが、どれもスケールしていない。中国などでは車種ごとのアプリプラットフォームは珍しいものではなくなってきている。BYDのアプリストアが広がれば、日本でもテスラのように人気ゲームやネットフリックスを車内でプレイ・視聴できるようになるかもしれない。

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実用的な改良としては、音声認識でリアゲートの開閉も可能になった。これまでも「ハイ BYD」でサンシェード、サイドウィンドウ、エアコン設定などが音声制御できていたが、運転席から音声コマンドで「リアゲートを開けて」という指示ができるようになった。

マイナーチェンジでアップデートされた機能のうち、ハードウェアの変更が伴わないものはOTAでの対応も予定されている。つまり現行ATTO 3のオーナーも、OTAによってたとえばカラオケアプリが使えるようになる。だが、残念ながら現時点で既存車両のOTAがいつになるかは未定だという。検証や国内での環境整備に時間がかかるのだろうか。今年の後半以降ということなので、既存車オーナーは最短でも6月まで待つ必要がある。

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《中尾真二》

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