【VW Tロック ブラックスタイル 新型試乗】輸入SUV登録台数ナンバー1、その人気の理由…島崎七生人

VW Tロック・ブラックスタイル
VW Tロック・ブラックスタイル全 10 枚

2023年の年間登録台数輸入SUVカテゴリーでVW『Tロック』は6596台を記録、No.1の座についた。ちなみに2位は同じVWの『Tクロス』(6179台)。導入年次がより新しいとはいえ、現状のVWのSUVの3兄弟で、長男の『ティグアン』以上に次男、三男が健闘をみせている。

【画像全10枚】

ちなみにTロック(英字の“T-Roc”の表記のほうがシックリくる?)はティグアンをややクーペ風味に仕立てたようなモデル。試乗車は“TSI Black Style”と呼ぶ昨年11月に追加された特別仕様車で、内外装の各所をブラックにコーディネートさせるとともに、T-Roc Black Style専用のデザインをあしらうなど、デザイン性をさらに高めた(以上、VWの説明より)。

VW Tロック・ブラックスタイルVW Tロック・ブラックスタイル

TSI標準の17インチに対して18インチのブラック塗装のアルミホイールも装着。エンジンは1.5リットル TSI Evo(インタークーラーターボ、150ps/25.5kgm)を搭載、7速DSGを組み合わせる。9.2インチ大型全面タッチスクリーンの純正インフォテイメントシステムDiscover Proも標準とする。

Tロックそのものは2020年7月の導入時、最初のモデルを「レスポンス」でもレポートしたが、実車は初期型に対して随分と洗練&進化したという印象。とりわけ乗り味のしなやかさが増したことは今回の試乗で実感した点。

VW Tロック・ブラックスタイルVW Tロック・ブラックスタイル

18インチタイヤながら街中、高速問わず乗り味はスムースかつしなやかで、我が家の乗り心地評価担当のシュン(柴犬・オス・2歳)からもダメ出しは一切なかった(のは写真の表情からもご想像いただけよう)。カレは前後してTクロスにも試乗済みだが、優劣ではなく、CセグとBセグの差分から、Tロックのゆったりとした挙動は人以上に(!)快適に感じたらしい。

いっぽうインテリアも2022年7月以降のモデルでは、インパネに型押しながらステッチ入りのソフトパッドが用いられるなどし、大きく質感を高めた。また9.2インチのディスプレイをインパネ中央に独立して配置したレイアウトもマイナーチェンジ後のモデルの証。個人的な見解だが、静電容量方式のタッチパネル化してしまった空調関係の操作系は未だ操作にコツが要り、初期型の愚直だがわかりやすい物理ダイヤル式でなくなってしまった点が心残り(“インテリア”というより操作性の話だが、文末の★評価をひとつ少なくしているのはこれが理由)。

VW Tロック・ブラックスタイルVW Tロック・ブラックスタイル

またこれも個人的な見解ながら、ブラックのアルミホイールも特別仕様車ならではのせっかくのアイテムだが、少し雨に降られただけでもうっすらと汚れ、洗車が大変なため(プランナー、デザイナーは自分で洗車はしないのだろうか?)、シンプルなデザインで“拭き上げ”はラクだから、ガンメタなど別の塗色だと本当は助かる……とも。

そんなもしも自分のクルマにした場合の現実的な気づきごとを除けば、VW車らしく乗りやすく実用性も高いクルマであることは間違いない。2024年3月1日からの新価格は476.1万円(消費税込)。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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