[サウンド制御術・実践講座]クロスオーバー“帯域分割”の調整においては“音量バランス”もシビアに設定!

「パワードサブウーファー」の取り付け例(ケンウッド・KSC-SW40)。
「パワードサブウーファー」の取り付け例(ケンウッド・KSC-SW40)。全 1 枚

車室内にて“良い音”を楽しもうとするときには、「サウンドチューニング機能」を使いこなせるか否かもカギとなる。なおその設定は難しく本命のチューニングはプロに任せるべきではあるが、自分でやっても楽しめる。当コーナーではそのやり方を解説している。

現在は、サブウーファーを導入した場合の「クロスオーバー」の設定方法を紹介している。メインユニットに「サブウーファー出力」という機能が備わっているとき、併せて「クロスオーバー」も搭載されている場合がほとんどだ。そうであれば、フロントスピーカーとサブウーファーに対して、再生範囲の割り振りを設定できる

で、それを行う場合にはまずはフロントスピーカーの低域側の再生能力の見極めが必要となる。そうしてフロントスピーカーには可能な限り、低い帯域までの再生を担わせたい。そうした方がサウンドがまとまりやすくなるからだ。

そうしてフロントスピーカーの低域再生能力を見極めた上で「カットオフ周波数」を決定したら、サブウーファーの「カットオフ周波数」もそれと同じ値に設定しよう。なおそれらの値は、60Hzから80HZあたりに落ち着くケースが多くなっている。

さてその次には何をすれば良いのかと言うと、答は「レベル合わせ」だ。フロントスピーカーとサブウーファーの音量のバランスを取る作業を、この段階にて行おう。

ところでサブウーファーの音量は基本的には、好みによって変更して良い。曲によって、または気分によって重低音を大きな音量で鳴らしたいときもある。そんなときには都度、サブウーファーの音量を上げて聴こう。

とはいえ以前の記事にて説明した「低音の前方定位」を目指す場合には、サブウーファーの音量は上げすぎない方がそれを実現しやすくなる。上げすぎると超低音がサブウーファーから発せられているということが分かりやすくなり、超低音がシート下や後方、つまりサブウーファーが置かれた場所から聴こえてくる。そうなると「低音の前方定位」が成り立ちにくくなる。

なので音楽をいつも聴いている音量で流し、まずはサブウーファーの音量をミニマムに絞る。そしてそこから徐々にサブウーファーの音量を上げていく。そうして、サブウーファーの音が聴こえてくるかどうかくらいの音量になるまで上げていく。ひとまずはこのバランスが「低音の前方定位」を実現しようとするときのベースとなる。

今回は以上だ。次回はこの次の工程について説明していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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