オートバックスセブン、車買取・販売事業や整備業務に新展開…IAAE 2024で発表

IAAE 2024のセミナーに登壇した、株式会社ガラージュモリ代表取締役の奥谷丈輝氏と、株式会社オートバックスセブンでカーズ事業を担当する倉林真也氏
IAAE 2024のセミナーに登壇した、株式会社ガラージュモリ代表取締役の奥谷丈輝氏と、株式会社オートバックスセブンでカーズ事業を担当する倉林真也氏全 7 枚

株式会社オートバックスセブンは、車買取・販売事業「AUTOBACS C@RS(オートバックスカーズ)」において、これまでオートバックスグループに限定してフランチャイズ(FC)展開していた同事業をさらに拡大・発展させるべく、FC加盟をグループ外に広げて2024年4月1日から募集を開始し、2025年4月からの運営開始予定を3月5日にリリース発表した。

ときを同じくして3月5日に開幕した「第21回 国際オートアフターマーケットEXPO2024」(IAAE 2024)に、カーズ事業を担当する株式会社オートバックスセブン カートレーディング事業統括 兼 ファイナンス事業統括の倉林真也氏と、奈良市で整備工場やプジョーディーラーを長年展開する株式会社ガラージュモリ代表取締役の奥谷丈輝氏が登壇。事業多角化や業態変革をテーマに「連携が生み出す自動車アフターマーケットの新しいビジネス潮流」と題されたセミナーの中で、倉林氏と奥谷氏はそれぞれの思いを語った。

まずはじめに倉林氏が、オートバックスセブンのビジネスモデルやカーズ事業の歴史を伝えた。カーズ事業の強みのひとつである、特許取得済みの車両査定システム「査定Dr.」は経験や勘に頼らない正確かつ統一的な車両検査と価格算出を実現できることをアピール。今後さらに車買取・販売事業を拡大・発展させるためにはFC加盟をグループ外に広げる必要があり、4月1日からグループ外の事業者を対象にFC加盟募集を行うに至ったことを伝えた。

さらに倉林氏は、全国有数の自動車整備・鈑金塗装事業者が加盟する全国ネットワーク組織として知られるBSサミット事業協同組合(磯部君男理事長)とオートバックスセブンの包括的業務提携について紹介。次世代技術に対応する整備ローカルネットワークモデルの構築に向けてロードサービス出動拠点連携などを中心に、各エリアのBSサミット組合員工場と取り組んでいる事例が数多くあることを伝えた。

この連携の一環として、早くもカーズ事業での先行事例が初披露され、BSサミット組合員工場である福岡県の朝日自動車(藤野利浩代表取締役)との取り組みを紹介。朝日自動車が福岡県内の商業施設内で展開する車両販売拠点「朝日自動車新車館イオンモール福岡店」では、今年の2月1日から“査定価格5日間保証の無料査定”を強く打ち出し、カーズ事業と連携した車買取・販売の実証実験をスタートしていることが伝えられた。

続いて、BSサミット組合員工場である奈良県の株式会社ガラージュモリとの今後の連携について話題がおよび、同社代表取締役の奥谷丈輝氏が自社の沿革を紹介。1970年に森自動車工業として鈑金塗装事業からスタートし、車体整備から車検・整備事業などを展開する中で、1990年12月からはプジョーディーラーとして輸入車販売事業に邁進。このほか、独自のオリジナルボディコーティングも展開するなど幅広く事業を拡大する中で痛感した、車両販売事業の重要性と難しさについて言及。今後も事業を継続するためには“新しい枠組み”が必須であり、オートバックスグループが培ってきた車買取・販売のノウハウが凝縮されたカーズ事業のFC加盟という連携に大きな可能性を感じている様子だった。

今回、IAAE 2024の場で語られた株式会社オートバックスセブンと株式会社ガラージュモリの事業構想は、これまでにない大きなトピックであり、整備事業者の新たな事業形態として実に興味深い。両社の今後の展開に目が離せない。

オートバックスセブン、車買取・販売事業「カーズ」FC加盟をグループ外で募集! BSサミット組合員工場との連携事例を初披露…IAAE 2024

《カーケアプラス編集部》

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