東京E-Prix 市街地コースは臨海都心に準備…フォーミュラE[写真35枚]

・東京E-Prixが3月30日に初開催

・新設ストリートサーキットで熱戦

・ファンビレッジで様々なエンタメ提供

日産フォーミュラEチーム
日産フォーミュラEチーム全 36 枚

ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、3月30日にシーズン10の第5戦として、東京E-Prixを開催する。日本で初めて開催されるフォーミュラEであり、日本で初めて開催される市街地公道コースでの、国際格式の本格的なレースだ。

ブラジル、サンパウロでの第4戦を終えた後、選手たちは新たな挑戦の舞台である東京湾に隣接するストリートサーキットに挑む。

東京臨海新都心、東京ビックサイト東館周囲を半時計方向に回る全長2.585kmのコースには、20のコーナーがあり、4つのロングストレートと4つのシケインが含まれる。当初発表されたコースのコーナー数は18だったが、ターン16がシケインになってコーナーが2つ増えた(当初のターン17、18が19、20になった)。主催者はテクニカルなレイアウトだという。

ホームストレートとピットは、東京ビッグサイト東館東側の駐車場スペースに設けられる。ターン3からターン7にかけてコーナーの続くセクションは、観客がドライバーのバトルを間近で見られるスポットだ。ターン4ではドライバーがアタックモードを作動させ、レースに戦略的な要素を加えるはず。ターン7までは平坦で障害物のない駐車場スペースにコースが設けられた。

画面奥から来てターン8を左折、画面右へ画面奥から来てターン8を左折、画面右へ

ターン7を左折してコースは公道に出る。東京都交通局有明自動車営業所(都バス車庫)横のターン8を左折、ストレート。高低差の少ない埋立地だが、ターン9までわずかなアップダウンがある。ターン9を抜けると「東京ビッグサイト東」交差点だ。市街地コースとはいえ信号機は消灯しているはずなのでそのまま直進、東京ビッグサイト東館に沿ったストレートになる。ストレートの終点近く、ターン10とターン11からなるシケインはオーバーテイクのチャンスがあり、観客はエキサイティングなアクションを期待できるだろう。

ターン12「東京ビッグサイト前」交差点を左折、東京ビッグサイト東館と西館との間をターン13、14のS字で通り抜ける。ターン12から15まで頭上に「ゆりかもめ」車庫引き込み線の高架が走る。回送電車との並びが見られるか。ターン15を左折すると駐車場のアクセス道路となり、再び東京ビッグサイト東館に沿ったストレート。ターン16からのシケインを通り、ターン18付近から駐車場スペースとなる。

東京E-Prix決勝のスタートは3月30日15時03分。33周で競われる。

ターン13(進行方向)ターン13(進行方向)

東京E-Prixではエンターテイメントスペースの「アリアンツ・ファンビレッジ」も東京ビックサイト東館に用意され、無料で開放される。日本人シンガーソングライターのNOAがレース開始前にパフォーマンスを披露する。DJ Sully、DJ You Matsuzakiも会場を盛り上げる予定だ。さらにファンビレッジでは、レーシングシミュレーターやポケモンが登場するキッズゾーンなどを楽しめる。もちろん大型スクリーンでのレースのライブビューイングも提供される。

ABB FIAフォーミュラE 世界選手権は、世界初のフル電動車によるFIA世界選手権だ。この大会の存在意義のひとつは、世界の自動車メーカーに電気自動車のイノベーションを促進する、エリートモータースポーツのプラットフォームを提供することにある。世界の代表的な都市の市街地でレースを展開する理由は、騒音が小さい、排ガスが出ないという電気自動車のメリットを訴求するためだ。


レース > マセラティのギュンターがフォーミュラE東京大会初代ウイナーに輝く…日産のローランドが2位
https://response.jp/article/2024/03/30/380774.html

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  3. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る