[Pro Shop インストール・レビュー]ホンダ ヴェゼル(宇山真一さん)by ウェイブ トゥ ポート 前編

[Pro Shop インストール・レビュー]ホンダ ヴェゼル(宇山真一さん)by ウェイブ トゥ ポート 前編
[Pro Shop インストール・レビュー]ホンダ ヴェゼル(宇山真一さん)by ウェイブ トゥ ポート 前編全 10 枚

知人の影響で本格的なオーディオをスタートさせた宇山さん。オーディオコンペで優秀な成績を残したことからすっかりはまり、コンペで勝つための仕様を追求することになる。鳥取県のウェイブトゥポートと作り上げたヘビーなシステムが見どころだ。

◆オーディオコンペで勝つためにシステムが進化
多くのユニットを収めるために大型ラックを設置

ヴェゼルのラゲッジルームをいっぱいに使って設置されたオーディオラック。大量のユニットを収める構造が工夫された。ヴェゼルのラゲッジルームをいっぱいに使って設置されたオーディオラック。大量のユニットを収める構造が工夫された。
カバーを掛ければこの通りオーディオの存在を感じさせない仕上がり。純正内容に合わせたカーペット仕上げでシンプルにまとめる。カバーを掛ければこの通りオーディオの存在を感じさせない仕上がり。純正内容に合わせたカーペット仕上げでシンプルにまとめる。キャビン側からオーディオラックを見るとこの通りの形状。車内側からも各ユニットにアクセスすることができる構造だ。キャビン側からオーディオラックを見るとこの通りの形状。車内側からも各ユニットにアクセスすることができる構造だ。

超ヘビーなオーディオシステムを組んだ宇山さんのヴェゼル。そもそものきっかけは仕事仲間にオーディオマニアがいたことだった。その影響を受けて最初はシアターカーを作った宇山さん、できあがったクルマで試しに出てみたコンテストでいきなり入賞したのが事の発端だった。その後に作ったクルマでもレベルの高いオーディオコンペで優勝するなど、次々とコンテストの上位にランクされるようになり、すっかりオーディオコンペにはまっていく。

そうしていつしか「コンペで勝つためのクルマ作り」に特化してオーディオインストールを実施するようになっていったという。

「通勤にクルマは使っているんですが、移動時間は短いので思い切ってオーディオに特化したクルマを作ることができる環境だったのも良かったのだと思います」

こうして高音質を追求していく中でパワーアンプ、DAC、DSP、オーディプレイヤー、さらには電源系の数々の補機類など、大量のオーディオユニットが必要になり、システムはいつしか複雑で巨大なものになっていった。そんな膨大なユニット群をヴェゼルに搭載するためにでき上がったのがラゲッジいっぱいに広がるオーディオラックだった。ラゲッジの形状に合わせたラックは左右3層に分かれた構造。ユニットがそれぞれ収まる棚を設けて大量のユニットを整然と収めた。しかも前後方向ともに開放した構造でメンテナンス性や調整などでも苦労しない作りとしたのもオーナーの望み通りだった。

◆5台のパワーアンプを棚に収めるレイアウト
オーディオプレイヤーやDSPも整然と設置する

オーディオラックの左側にはパワーアンプがまとめて取り付けられる。複数段の棚にはそれぞれパワーアンプが収められる構造。オーディオラックの左側にはパワーアンプがまとめて取り付けられる。複数段の棚にはそれぞれパワーアンプが収められる構造。オーディオラックの右サイドに設置されていたのはオーディプレイヤーのカナリーノ12V。操作にはiPadを利用する。オーディオラックの右サイドに設置されていたのはオーディプレイヤーのカナリーノ12V。操作にはiPadを利用する。オーディオラックの中央上部にはブラックスDSPを設置。システム全体をコントロールするユニットをラックの中心に据えた。オーディオラックの中央上部にはブラックスDSPを設置。システム全体をコントロールするユニットをラックの中心に据えた。オーディオラックの上部にもいくつかのユニットを設置。カナリーノのUSB出力をDD変換(同軸デジタル)するAT-HRD500も設置。オーディオラックの上部にもいくつかのユニットを設置。カナリーノのUSB出力をDD変換(同軸デジタル)するAT-HRD500も設置。

ラゲッジインストールのテーマは「数多くあるユニットをうまく収める」ことだった。整然と並べられたユニット群は設置のしやすさやメンテナンス性、さらには配線的にも有利になる構造とした。

簡単に各部の設置ユニットを紹介しておこう。リアハッチを開けてカバーを取り外すとラゲッジの形状に合わせて作られたラックが現れる。左サイドには5台のパワーアンプが設置される。オーナーお気に入りのカロッツェリアのRS-A99X×1とRS-A09X×4がフロント3ウェイ、リア、サブウーファーまでの各スピーカーをドライブするシステムデザインとした。

さらに、オーディオラックの右サイドにはオーディプレイヤーであるオリオスペックのカナリーノ12Vを設置。オーディオ再生用に作られたPCであるカナリーノのサウンドの良さに惚れ込んで、早々に導入したオーディオプレイヤーでもある。オーディオテクニカのDAC(AT-HRD500)を介してD/D変換(USB→同軸デジタル)されてブラックスのDSPへと入力される音声信号系の経路を構築した。

さらに中央部にはDSPであるブラックスDSPを設置。信号がいったんここに集まり、パワーアンプへと出力されていることを考えると、ケーブル類の配線に有利なセンター部に配置されていることの意味がわかる。

◆オーディオラックにエンクロージャー設置
サブウーファーも含めたインストールを実施

サブウーファーにはカロッツェリアのRSシリーズ、TS-W1000RSをチョイス。スピード感と量感の兼ね備える。サブウーファーにはカロッツェリアのRSシリーズ、TS-W1000RSをチョイス。スピード感と量感の兼ね備える。車室内側にも保護パネルが設けられている。普段はカバーされているのでシートを倒してもオーディオユニットの存在を感じない。車室内側にも保護パネルが設けられている。普段はカバーされているのでシートを倒してもオーディオユニットの存在を感じない。

オーディオラックの前方、キャビンに向けて設置されているサブウーファー、ユニットにはカロッツェリアのTS-W1000RSをチョイス。同じくカロッツェリアのパワーアンプであるRS-A09Xでドライブするシステムとした。ラックの一部のスペースを使ってエンクロージャーを埋め込むスタイルも独特。スペースをムダにせず、巨大なオーディオラックをうまく活用したスタイルと言えるだろう。

さらにオーディオラックの後方と同じくキャビン側の前方にもカバーが用意され、パンチカーペットで仕上げられたカバーを設置すればサブウーファーの振動板だけが顔をのぞかせる状態にセットできる。普段使いする上でもオーディオユニットや配線などを意識すること無い美しいデザインになっているのも特徴。

コンペ志向で勝つために必要なユニットを投入してきた宇山さん、それらのユニットを収めるためのオーディオラックをラゲッジに作り付けた姿は圧巻だ。まだまだ音の完成度アップに貪欲で、今回の取材時にもスピーカーで新たなシステムアップを投入してきた。そんなフロントまわりについては次回の後編でお伝えしよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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