トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]

トヨタ プリウス の後部ドア
トヨタ プリウス の後部ドア全 2 枚

トヨタ自動車が、愛知県豊田市にある堤工場の1ラインについて、今月4日から2週間も生産を停止したにもかかわらず、これまで「生産工程の確認作業のため」としか理由を説明していなかったが、その真相がようやく明らかになった。

トヨタが、看板車種の『プリウス』について、13万5305台(2022年11月~24年4月製造)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出たという。きょうの各紙にも「『プリウス』生産停止、トヨタ、13万台超リコール、後席ドアに不具合」などと報じている。

それによると、後部座席ドアを開くためのスイッチの防水性能が不十分なため、洗車などで多量の水がかかるとスイッチ内部に水が浸入する可能性があり、そのため、使用を続けると回路がショートして作動し、最悪の場合、走行中にドアが開いて半ドア状態になる恐れがあるそうだ。これまで3件の不具合情報があったが、事故は確認されていないという。

リコールの対象となるのは、23年1月に発売した「5代目」に当たる新型プリウスで国内では堤工場で生産している。リコールに必要な部品が現時点で確保できていないため、トヨタはプリウスのユーザーに車両をトヨタ販売店に持ち込んでもらい、ドアが誤って開かないようにする応急的な措置を施すそうだが、代替部品が入手でき次第、再び販売店に車両を持ち込んでもらい、部品を交換するという。

また、トヨタの堤工場では部品が入手できるまで、新型プリウスの生産を停止するが、プリウスと同じラインで生産している『カローラ』はきょう18日から再開するとしている。

きょうの各紙にも4月から渉外広報本部長に就任した上田裕之氏が「非常に多くのお客様にご心配とご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げる」と陳謝したコメントも報じているが、2週間も生産停止の理由の詳細を明らかにしなかったのは、ユーザーにしてみれば、余計な不安を募らせるばかりだったことだろう。

2024年4月18日付

●「グーグル、悪評放置」提訴へ、地図上の口コミ、医師ら60人(読売・1面)

●ビッグモーター、新会社来月1日発足、社外取締役に前消費者庁長官 (読売・2面)

●東芝数千人削減を検討、再上場へ国内人員見直し(朝日・3面)

●プリウス13万台リコール届け出、トヨタ、生産当面停止 (朝日・25面)

●75歳以上の事故割合増、対策に課題、免許自主返納を上回る高齢化、目立つ操作ミス (朝日・27面)

●訪日客単月初300万人超、3月、4年8カ月ぶり最多更新 (毎日・1面)

●リニア2037年全線開業骨太明記、東京―大阪間、政府、目標堅持へ (産経・1面)

●ガソリン5週ぶり値下がり(東京・7面)

●トヨタ紡織、滴滴と連携、自動運転タクシー向け(日経・12面)

●米、ホンダ2車種を予備調査(日経・15面)

●2024年度業績展望、車大手6社、増益率鈍る(日経・18面)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  3. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る