[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ カローラスポーツ(大西宏昌さん)by ウェイブトゥポート 後編

[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ カローラスポーツ(大西宏昌さん)by ウェイブトゥポート 後編
[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ カローラスポーツ(大西宏昌さん)by ウェイブトゥポート 後編全 10 枚

好みのサウンドを再生できるユニットだと見込んでESBをスピーカーに選んだ大西さんのトヨタ『カローラスポーツ』。ESBの良さを徹底して引き出すために鳥取県のウェイブトゥポートが質の高いインストールを施し、コンペでも戦える高音質仕様を作り上げた。

【画像全10枚】

◆音の厚みを引き出すために選んだESB
狙った音のために高品質な取り付けを実施

オーナーの大西さんにとって2台目の本格的なオーディオカーとなったカローラスポーツ。そこで大西さんがテーマにしたのは音の厚みや豊かな情報量を引き出すことだった。これを念頭に置いたユニット選びやシステム組みをスタートさせて、真っ先にシステムへの導入を決めたのがESBのスピーカーだった。

フロントスピーカーとして選んだのはESBの3ウェイ。8.028S(ツイーター)、8.075(ミッドレンジ)、8.165(ミッドバス)の各ユニットを組み合わせることで狙いのサウンドを引き出した。大西さんがESBに抱いた印象は“音の厚みを引き出すユニット”だった。そこでESBの持つ良さを最大限に引き出すシステムデザイン・インストールを実施することにした。

ミッドバスはドアにアウターバッフルでインストールされている。ドアの形状にフィットするスマートなデザインのバッフルを組んで、ESBのミッドバスが備える重厚な振動板&フレームを高いクオリティで取り付け処理している。サウンド面でもデザイン面でも極上の仕上がりとしているのは取り付け部を見れば理解できるだろう。

◆サイドガラス側に反射よけのパネルを装備
ツイーターの取り付け加工にはアイデアが満載

コクピットまわりのインストールで特に目立つのがAピラーまわりへのスピーカー取り付けだ。ツイーター(ESB 8.028S)はダッシュ上のエアコン吹き出し口を利用して取り付けられている。ここに設置したワンオフのマウント部にツイーターユニットがビルトイン取り付けされているのが印象的。ダッシュまわりの加工を最小限にしつつ、狙った場所にツイーターをインストールし最良のスピーカーロケーションを実現した。またスピーカーを取り付けるマウント部の外側には“反射よけ”のパネルが取り付けられている。これはガラスへの反射を防ぐことで音のフォーカスを高める効果があるこだわりの加工部だ。サウンドを知り尽くしたオーナーとプロショップならではの手の込んだ処理が込められた。

一方のミッドレンジ(ESB 8.075)はAピラーに対して大がかりな加工を施した上でビルトイン取り付けされている。ESBの75mm口径のミッドレンジは周囲にグリルを備えたやや大型のユニットだが、加工によりAピラー部分に収めているのが見どころとなった。

この取り付け方法によってツイーター/ミッドレンジの両ユニットは振動板の面を揃えることに成功。サウンド面でのメリットに加えて、ダッシュ両サイドに美しいデザインを込めたのもオーナーのお気に入りとなった。サウンド面では中高域の情報量をスポイルせず、ユニットの持てるポテンシャルを十分に引き出すことに成功した。

◆純正ディスプレイオーディオを移設
フラットなダッシュにこだわった加工を実施

コクピットへのインストールでオーナーがもうひとつこだわったのが純正ディスプレイオーディオの取り付けスタイルだった。標準の取り付け場所はダッシュ中央上部だが、ここにディスプレイオーディオを取り付けるとダッシュの上にモニター部分が大きく飛び出すことになる。これを嫌い“ダッシュをフラットにしたい”と思ったオーナーはディスプレイオーディオの移設を計画し、グローブボックス上にワンオフパネルを設置して移設することにした。操作性や視認性をスポイルすること無く、ディスプレイオーディオの機能をそのまま利用できるこのスタイルは実用的でスマートだ。

オーディオプレイヤーとしてはゴールドホルンのG3 SEIIを、DSPにはヘリックスのDSPウルトラを用い、パワーアンプにはクワトロリゴのユニット群を採用、そしてフロントスピーカーにはESBをチョイスするシステムデザインを完成させた。「コンペで勝つ」ことを目指して音源からスピーカーまでを厳選してチョイスしてきたオーナーの思いがこのシステムデザインに込められた。今後もシステムアップを加えてコンペでの戦闘力を高めていく予定だという。

音の厚み、情報量を追求した大西さんのカローラスポーツ。取り付け面でも見どころも満載となりデザイン性豊かな仕上がりとなった。サウンド面では“ボーカルの音が厚く表現される”点が特にオーナーのお気に入りポイントになっている。普段使いからオーディオコンペまでを高いレベルで楽しめるクルマに仕上がった。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  4. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  5. メルセデスベンツ、3年間で40車種以上投入へ…次期『Cクラス』は2026年春生産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る