消防団の詰所がモビリティハブに? アイデアコンペ「半島端自治の拠点」

アイデアコンペ「半島端自治の拠点 - 防災×モビリティ -」ポスター
アイデアコンペ「半島端自治の拠点 - 防災×モビリティ -」ポスター全 2 枚

「NPO法人ゴンジロウ塾」は「半島端自治の拠点 - 防災×モビリティ -」をテーマにしたアイデアコンペを実施。房総の半島端に位置する千葉県館山市西岬地区に新築される消防団詰所と周囲の空地を、モビリティハブと防災機能が交わる空間として活用するアイデアが募集されている。

【画像全2枚】

●消防団詰所をきっかけに移動が変わる? コンペの狙いと地域の課題とは

消防団の話によると、詰所は非常時の備品を備えた地域の防災拠点だが、消防署と異なり、団員が常に駐在しているわけではないとのこと。元の消防署分署は統合が進む中で地域から無くなってしまうため、岬地区では新設される詰所が防災の主要な拠点となる。消防団の特性から、地域の人たちが日常的に施設を認識し、連携を取るということが防災機能上、重要視されている。

また、西岬地区では地域住民から運転免許返納後の移動について不安視する声も上がっている。路線バスは通っているが、路線本数が次第に減少しており、市街地までも車で15分ほど。車を手放すと生活が制限されてしまうという問題がある。

そこで「ゴンジロウ塾」は消防団詰所が新設されることを機会に、地区の防災やモビリティを自分たちのカタチに再構成することを考えた。詰所は西岬地区の主要な交差点に位置している。防災、交通、あるいは観光や生活に関わる様々な活動の要でもある。「やればできるかも!」と詰所をみんなで使って、統廃合が進む公共施設、移動の在り方という普遍的な問題へのアイデアを作っていくというのがコンペのテーマになっている。

コンペでは『敷地全体(詰所+周りの空地)の提案』としてモビリティハブ、防災に関わる機能のアイデアが募集される。立地、地形、またモビリティに関しては、今後20年間で実現することをベースとして既存の技術を前提に、技術進歩を見込んでの提案というのがキーとして設定されている。

応募は4月1日から6月30日まで、 応募資格は 2024 年4月1日時点で30歳以下の個人またはグループとなっている。

《大矢根洋》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  3. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  4. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  5. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る