スズキ社長「BEVの投入が遅れているが、技術開発を怠っているわけではない」

スズキの鈴木俊宏社長
スズキの鈴木俊宏社長全 7 枚

スズキが5月13日に発表した2024年3月期の連結決算は、売上高が前期比15.8%増の5兆3742億円、営業利益が同32.8%増の4655億円、当期純利益が同21.1%増の2677億円だった。売上高が初めて5兆円を超え、利益は過去最高を更新した。


◆生産が追いつかないインド

「為替の円安に助けられた部分、原材料価格が落ち着いたところに高価格帯への車両販売がシフトしたこと、販売価格も適正なレベルとなったこと、やはり市場の声を聞いてお客さまが求めるものに対して適切な商品開発ができ、販売についても安易な売り方に走らず努力してきたことで、このような結果になったのではないかと思う」と鈴木俊宏社長は今回の決算について総括する。

グローバル販売台数もインド、欧州、日本での増加により、インドネシア、パキスタン、アフリカなどでの落ち込みをカバーし、前期よりも16万8000台(5.6%)増え、316万8000台だった。特に主力のインドでは、14万9000台(9.0%)も増え、179万4000台と過去最高の販売台数となった。しかも、四輪車累計の生産台数は3000万台を突破したという。

「インドでのスズキのシェアは今41.6%で、そのうちSUVのシェアが20.6%とほぼトップレベルのシェアを維持している。ただ、生産能力が追いついていないので、早く生産能力を増強して、SUVを40%に近いところに持っていけば、全体のシェアを50%に近づけるのではないかと思う」と鈴木社長は語り、現状に物足りない様子を見せる。


《山田清志》

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