電動ゴルフの高性能版「GTE」に改良新型、272馬力に強化…VWが欧州で受注を開始

フォルクスワーゲン・ゴルフ GTE 改良新型
フォルクスワーゲン・ゴルフ GTE 改良新型全 5 枚

フォルクスワーゲン(Volkswagen)は5月16日、「ゴルフ」シリーズの高性能な電動モデル、『ゴルフGTE』の改良新型の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、4万6745ユーロと発表されている。

ゴルフGTEは、ゴルフ伝統の高性能モデル「ゴルフGTI」の電動版に位置づけられる。プラグインハイブリッド(PHEV)パワートレインを搭載しているのが特長だ。改良新型では、PHEVパワートレインが進化している。

改良新型ゴルフGTEのPHEVパワートレインは、エンジンが従来の1.4リットルから1.5リットルに変更された。この直噴1.5リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」に、モーターを組み合わせる。PHEVシステム全体のパワーは、272psへ引き上げられた。272psのパワーは、ゴルフGTI改良新型の261hpを上回る数値だ。トランスミッションは6速DSGとした。

また、二次電池のリチウムイオンバッテリーの蓄電容量を、13kWhから19.7kWhに、およそ5割大容量化した。これにより、EVモードの「Eモード」の航続は最大131kmに拡大している。

バッテリーが充分に充電されている状態では、常にEモードで発進する。バッテリーのエネルギー容量が一定のレベルを下回るか、速度が130km/h を超えると、駆動システムはハイブリッドモードに切り替わる。

改良新型のエクステリアは、ゴルフGTI改良新型に準じる。フロントバンパーに新デザインの大型ハニカムグリルを装備した。エアガイドとスプリッター風のフロントスポイラーが付く。バンパーには、片側5灯のLEDフォグランプを装備した。リアは、ブラックのディフューザーを装備した。

インテリアでは、ゴルフGTI同様、チェックパターンのプレミアムスポーツシートと、革巻きのマルチファンクションスポーツステアリングホイールを採用した。インフォテインメントシステムは、12.9インチの「Discover」仕様だ。新しいタブレット型MIB4ディスプレイは、温度と音量調節のタッチスライダーが新開発された。より人間工学的に使いやすくなり、照明も追加している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. ホンダ『プレリュード』新型、ホームページで先行公開…発売は9月
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  5. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る