新型EVバンは航続210km、スクールバス製造100年のノウハウ導入…米Blue Bird

新型EVバンのプロトタイプ(左)とストリップドシャシー
新型EVバンのプロトタイプ(左)とストリップドシャシー全 1 枚

米国のBlue Bird社は5月20~23日、米国で開催された「2024 Advanced Clean Transportation (ACT) Expo」において、新型EVバンのプロトタイプを初公開した。

同社は、EVおよび低排出スクールバスのリーダーとして知られており、今回のプロトタイプはXosやMorgan Olsonと提携して製造された。

Blue Birdは、スクールバス製造で培った約100年の経験を活かし、ゼロエミッションの商用車市場に進出する。この新型EVバンとストリップドシャシーは、140kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、1回の充電で最大約210kmの走行が可能。充電時間はインフラにより1時間から12時間まで変動する。

プロトタイプは4520mmのホイールベースを持ち、総車両重量定格(GVWR)は最大2万3000ポンド。軽量素材とコンポーネントを使用し、車両の積載能力を最大化しつつ、安全性も重視している。

さらに、Blue BirdのEVプロトタイプには、他の電動車両には標準装備されていない安全機能が多数搭載されている。例えば、「ヒルホールド」機能は坂道での後退や前進を防ぎ、「エレクトリッククリープ」機能はガソリンエンジン車のようにブレーキペダルを離すとゆっくりと動き出す。

Blue Birdは、カリフォルニア州の電動トラックメーカーであるXosと提携し、パワートレイン技術を開発している。また、ミシガン州のMorgan Olsonは、プロトタイプの車体を提供している。Morgan Olsonの車両は、北米中の企業や家庭に毎日数百万の荷物を届けている。

Blue Birdは、この電動ストリップドシャシーを2024年内に商用化する予定。同社は、米国唯一の米国所有・運営のスクールバスメーカーであり、現在1500台以上のゼロエミッションスクールバスを運行している。

ACT Expoでは、最新の低排出およびゼロエミッション車両技術も展示された。現在、2万台以上のプロパン、天然ガス、および電動バスが運行されている。

《森脇稔》

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