BYD、第5世代PHEV発表…エンジン併用で航続2100km

BYDが第5世代のPHEV「DM」技術を発表
BYDが第5世代のPHEV「DM」技術を発表全 2 枚

BYDは5月28日、第5世代のプラグインハイブリッド(PHEV)「DM」技術を中国で発表した。同時にこのPHEVを積む「秦」ブランドの『L DM-i』と「海豹」ブランドの『06 DM-i』を初公開した。

この新技術は、エンジンの熱効率46.06%、100kmあたりの電力消費2.9リットル、エンジンと合わせた航続2100kmと、いずれも世界最高水準を達成している。これにより、BYDは再び自動車業界の燃費記録を塗り替えたという。

第5世代のDM技術を搭載した秦L DM-iと海豹06 DM-i」は、生産と販売が開始された。両モデルは5つのバージョンがある。これらの新型PHEVは、従来の内燃エンジン車の3分の1の燃費で、航続は3倍に達する。

2023年、中国のPHEVの販売は前年比85%増加し、最も成長している市場となっている。BYDのPHEVは累計で360万台を超え、中国国内で販売されるPHEVの2台に1台がBYD。さらに、世界全体で販売されるPHEVの4台に3台が中国ブランドであり、BYDはその中心的存在になっているという。

第5世代のDM技術は、速さ、省エネ、静か、スムーズ、環境配慮の5つの特徴を持つ。これを実現するために、電力を主とした動力構造、寒暖を問わない車両熱管理構造、知能電気融合の電子電気構造の3つの革新的なアーキテクチャが採用されている。これにより、エンジンの熱効率は46.06%に達し、EHS電混システムの効率は92%に達する。

また、最新の車両熱管理構造は、車両のエネルギー消費を高温環境で最大10%、低温環境で最大8%削減する。知能電気融合の電子電気構造は、業界初のPHEV動力域制御を実現し、車両の集積度と性能を大幅に向上させる、と自負する。

BYDの第5世代のDM技術の発表は、世界の自動車市場における電動化の進展を加速させる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  3. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る