「小型ミニバンのベンチマークに」人気のホンダ『フリード』前身モデルにも漲る自負【懐かしのカーカタログ】

ホンダ モビリオ/モビリオ・スパイク(当時のカタログ)
ホンダ モビリオ/モビリオ・スパイク(当時のカタログ)全 11 枚

ホンダ『フリード』の前身にあたる『モビリオ』の登場は2001年12月のこと。個人のひとつ上の「家族」に焦点を当てて開発されたというモビリオは、スモールミニバンのベンチマークになるとの自負とともに登場した。

ホンダ モビリオ/モビリオ・スパイク(当時のカタログ)ホンダ モビリオ/モビリオ・スパイク(当時のカタログ)

「グローバル・スモールプラットフォーム」をベースとし、前席床下にガソリンタンクを収めた低床レイアウトは初代『フィット』でも採用されたもの。モビリオでは全長4055mmのコンパクトなボディにショートノーズを採り入れるなどし、ボクシィで開放感のあるキャビンスペースを確保。室内レイアウトは2+3+2の7名乗車とし実用性も確保した。

ホンダ モビリオ/モビリオ・スパイク(当時のカタログ)ホンダ モビリオ/モビリオ・スパイク(当時のカタログ)

サードシートはセカンドシートの下に格納する方式を採用したほか、セカンドシートはハネ上げ式とし、床から1360mmのクリアランスが確保できるなど、多彩なシートアレンジが盛り込まれていた。

ホンダ モビリオ/モビリオ・スパイク(当時のカタログ)ホンダ モビリオ/モビリオ・スパイク(当時のカタログ)

ユーロトラム(欧州の路面電車)をイメージしたスタイリングは垂直と水平が基調、当時としては“新しい乗り物感”を表現した。後席用スライドドアは左右両側に備え、子供での乗り降りがしやすい405mm(FF車)の低床は売りのひとつだった。

ホンダ モビリオ/モビリオ・スパイク(当時のカタログ)ホンダ モビリオ/モビリオ・スパイク(当時のカタログ)

一方でモビリオのバリエーションとして2002年9月に登場したのが『モビリオ・スパイク』。外観上はフロントまわりと窓のないリヤクォーター部分が特徴。「ガレージボックス」がコンセプトで、後部スペースを秘密基地のように使えるようにした。5名乗車だった点もベースのモビリオとの違いだった。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 軽オープンスポーツカー、2代目ダイハツ『コペン』が誕生!!
  2. ランドローバーが『ベイビーディフェンダー』発売ってほんと? これが市販デザインだ!
  3. 「さすが俺達の日産技術陣!」日産の新型EVセダン『N7』にSNS反応、「カッコ良すぎないか」などデザイン評価
  4. ヤマハの125ccスクーター『NMAX 125 Tech MAX』が世界的デザイン賞、ヤマハとしては14年連続受賞
  5. ゴミ回収箱に人が入ることは予見不能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  2. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  3. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  4. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  5. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
ランキングをもっと見る