モビリティ業界の新規事業で常に意識する2つのこと…ヤマハ発動機 執行役員 青田元氏[インタビュー]

モビリティ業界の新規事業で常に意識する2つのこと…ヤマハ発動機 執行役員 青田元氏[インタビュー]
モビリティ業界の新規事業で常に意識する2つのこと…ヤマハ発動機 執行役員 青田元氏[インタビュー]全 1 枚

来たる6月24日、オンラインセミナー「モビリティ業界の新規事業のつくり方~ヤマハ発動機の成功と失敗に学ぶ~」が開催される。セミナーに登壇するのは、ヤマハ発動機株式会社 執行役員 新事業開発本部長の青田元氏。

今回のセミナーは以下のテーマで進められる。

1. ヤマハ発動機の新規事業推進について振り返る。
2. うまくいったこと、うまくいかなかったことを解像度をあげて理解してみる。
3. 過去からの変化点を踏まえて、他社へのアドバイス、ヤマハ発動機と一緒にできることを提示してみる。
4. 対談・質疑応答

講演の後には、本セミナーのモデレーターであるスズキマンジ事務所 代表の鈴木万治氏を交えて、参加者からの質疑応答やディスカッションの時間が用意されている。

セミナーの見どころを青田氏に聞いた。

■ヤマハが手掛ける新規事業

ヤマハ発動機と言えば、バイクをはじめ幅広い事業を展開していることで知られる。そのなかでも青田氏が率いる新事業開発本部では、どのような事業を手掛けているのかを聞いた。

「いくつかの新規事業を手掛けています。まずMDB部(メディカル部門)があります。当社には元々ロボティクス事業部があり、その技術を活かしてファクトリーオートメーションから医療・健康分野にシフトしてビジネスを推進してきました。」

「MSB部(モビリティサービスビジネス部)もあります。通常、オートバイメーカーの仕事はオートバイを販売することですが、こちらの事業部では、インドとナイジェリアで、銀行口座を持てない人々にUberのようなプラットフォーマーを通じて、モーターサイクルを貸し出すというサービス事業を展開しています。」

「東アフリカのウガンダとタンザニアでは、バイク便による物品配送サービスを行っています。これらを合わせてMSB部としています。」

「もう一つの事業は産業用無人ヘリコプターを利用した森林計測のサービスです。当社の産業用無人ヘリコプターは、水稲に肥料や薬剤を散布するために使用されており、この製品を活かして、森林を計測する事業を行っております。」

■新規事業で意識する2つのこと

ヤマハ発動機という大企業がこういった新規事業を手掛けるにあたって、青田氏はおもに2つのことを意識しているという。


《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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