ミネベアミツミが展開する、次世代の自動車開発に必要な4分野の要素技術…人とくるまのテクノロジー展2024

ミネベアミツミ ブース(人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA)
ミネベアミツミ ブース(人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA)全 10 枚

ミネベアミツミは、5月22日~24日にパシフィコ横浜で開催された人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMAに出展。根幹製品群となるコネクター、モーター、ベアリングの各商品群を展示し、同社の技術力と強みをアピールした。

ミネベアミツミの技術領域は広範囲にわたっている。ブースでは伝送(コネクター類の紹介)、自動運転(LiDAR用モーターなどの紹介)、電動化(ブラシレスDCモーターなどの紹介)、サーマルマネジメント(電動車向け高効率サーマルマネジメント製品の紹介)と、大きく4つの技術分野をブース内で展開した。

中でも大きなスペースを占めたのは伝送のコーナー。ズラリと並んだコネクター類には、それぞれ新技術が込められた。中でも同社の担当者がプッシュしたのが多極防水コネクター「KC01シリーズ」(開発中)と呼ばれる製品だ。これまでも防水機能を備えたコネクターはあったものの、さらに防水のレベルをアップさせたのが特徴だという。個室防水構造と呼ばれる構造を採用し、コネクターに内蔵されている1つ1つのピンをすべて防水構造とした。ハイクオリティな製品になっているのが見て取れる。防水/防塵性能はJIS D 0203(IP67相当)をクリアする製品に仕上がった。

多極防水コネクター KC01シリーズ(開発中)

次に注目したのは自動運転に欠かせない技術となっているLiDAR(ライダー)に用いるモーターだ。同社では各種モーターをラインアップすることから、ブラシレスDCモーター、LATM(Limited Angle Torque Motor)、FDB(流体動圧軸受)モーターをそれぞれLiDAR向けに用意する。それぞれ適材適所に用いることでLiDARにはなくてはならない構成部品となっている。例えば低回転を得意とするブラシレスDCモーターに対して、高回転域をカバーするのはFDB(流体動圧軸受)モーターを採用。さらに角度を限定した動きを必要とする部分にLATMを配置する、といったパーツ供給スタイルを確立している。LiDARをより高性能、高機能にしていくために欠かせないモーター。これらのパーツ群をまとめて用意できるのも同社ならではの大きな強みと言える。

LATM(Limited Angle Torque Motor)

《土田康弘》

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る