オフロードが得意、新型ピックアップトラックはハイブリッド搭載…長城汽車がオーストラリアで発売

長城汽車の POER Sahar
長城汽車の POER Sahar全 5 枚

中国の長城汽車(GWM)は6月7日、新型ハイブリッドピックアップトラック、『POER Sahar』をオーストラリアで発売した。

オーストラリア市場で初めてのハイブリッドパワートレインを搭載したオフロードピックアップトラックだ。発売時の試乗会では、その優れた性能がオーストラリアのメディアから広く称賛されたという。

POER Saharは、2種類のパワーオプションを用意する。1つは2.0リットルのターボハイブリッドガソリンエンジンで、総出力255kW、トルク648Nmを発揮する。もう1つは2.4Lターボディーゼルエンジンで、総出力135kW、トルク480Nmを引き出す。両エンジンともにGWMの9速オートマチックトランスミッションと組み合わされている。この強力なパワーコンビネーションにより、POER Saharは3.5トンの牽引能力を持ち、オーストラリア市場で一般的な3トンの牽引能力を大きく上回る。

発売前には、オーストラリアの道路状況、規制、運転習慣に基づいてチューニングが行われた。オーストラリアではピックアップトラックが乗用車として広く使われており、週末には郊外のキャンプ場や海岸への頻繁な移動が一般的。これに対応するため、開発チームは、複雑な道路状況での快適性とコントロールを向上させるために細心の調整を行った。

また、GWMの安全専門家が現地で作業し、地元メディアや技術スタッフからのフィードバックを基に、インテリジェント機能を強化した。特に牽引シーンにおいては、ESPを使用して車両のヨーとタイヤのトラクションを監視し、リアルタイムで制御するトレーラー揺れ緩和機能を追加し、高速での安定性を向上させた。

GWMは新エネルギー車(NEV)市場において、EV、ハイブリッド、水素エネルギーの開発に力を入れている。POER Saharは、オーストラリア市場での新エネルギー車戦略を強化し、ユーザーの多様なニーズに応えるモデルになるという。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る