「ソアラ」の翌月に登場した2代目『レパード』の衝撃【懐かしのカーカタログ】

日産 レパード(2代目)当時のカタログ
日産 レパード(2代目)当時のカタログ全 9 枚

1980年登場の初代が『ブルーバード』(910型)をベースとしたのに対して、この2代目の『レパード』は『スカイライン』(R31型)をベースに誕生した。登場は1986年2月、トヨタから2代目『ソアラ』が登場した翌月のことだった。

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5年半続き、いかにも80年代的なスペシャルティカーだった初代から一変、2代目レパードは“大人のライフスタイルをハイセンスに演出するプレステージ・スペシャルティカー”(広報資料より)として誕生。スタイリングは“エアフローフォルム”と呼んだオーソドックスながら品格のあるなめらかなもので、Cd値は0.32と良好なもの。塗装は高品位な4コートを採用した。

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一方でインテリアは、高めのフードの下に機能を収めたT字型構成のインパネが特徴。大型の全面カラー液晶のグラフィカルメーターを全車に採用、1km単位と100m単位を別々に表示するツイントリップメーターなどを採用。オーディオではソニー製CDプレーヤーのオプション設定ほか、JBLスピーカー、スカイラインでも採用したオートカセットセレクターなども設定した。

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ほかに世界初を謳うパートナーコンフォートシートも設定。これは助手席の背もたれに最大30度の角度で調整可能な中折れ機構を採用したものだった。

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搭載エンジンは全機種V6とし、185ps/25.0kg-mを発揮する3リットルのVG30DE型を筆頭に、2リットルターボのVG20ET型(155ps/21.3kg-m)、2リットルNAのVG20E型(115ps/16.6kg-m)が当初のラインアップ。メカニズムでは上級グレードのUltimaには、超音波路面ソナーを用い、ダンパーの減衰力を切り替えるスーパーソニックサスペンションが投入された。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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