BMWグループは6月21日、米国サウスカロライナ州スパータンバーグ工場に、北米初のプレス工場を開設した、と発表した。
このプレス工場では、新型『X3』の組み立て準備の一環だ。プレス工場では、車両の4つのドア、フェンダー、リアゲート、ボディサイドなどの部品がプレスされる。
BMWグループは2030年までに米国で少なくとも6車種のEVを組み立てる計画。将来のEV向けの高電圧バッテリーは、ウッドラフに建設中の第6世代バッテリー工場から供給される予定だ。このプレス工場の開設は、米国市場での存在感を強化する一助となるという。
BMWグループは、この21万9000平方フィートのプレス工場の建設に2億ドル以上を投資した。建設には2年を要し、200以上の新しい雇用が創出された。これには、工具・金型技術者や自動化機器の電気・機械保守担当者が含まれる。スパータンバーグ工場の従業員は、英国スウィンドンやドイツのライプツィヒにあるBMWグループのプレス工場で訓練を受けた。
X3は、米国および世界で最も売れているBMW車の一つであり、2010年からスパータンバーグ工場で170万台以上が組み立てられている。新型X3は2024年秋に発売される予定だ。