「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様

フォルクスワーゲンが欧州の一部モデルにオプション設定した「ChatGPT」
フォルクスワーゲンが欧州の一部モデルにオプション設定した「ChatGPT」全 3 枚

フォルクスワーゲンは6月21日、人工知能(AI)技術の「ChatGPT」を、EVの「ID.」ファミリーをはじめ、『ゴルフ』、『ティグアン』、『パサート』の欧州仕様車にオプション設定すると発表した。

ChatGPTは、これらの車両の新世代インフォテインメントシステムに組み込まれる。この技術は、音声アシスタントのIDAを通じてアクセスでき、従来の音声制御を超える多様なオプションを提供する。

現在のフォルクスワーゲン車は、オンライン音声アシスタントのIDAを使用して、インフォテインメント、ナビゲーション、エアコンを操作できる。しかし、ChatGPTの導入により、観光名所の情報、過去のサッカー大会の結果、数学問題の解決など、可能性が大幅に拡大した。これらはすべて直感的に操作でき、ドライバーは視線を前方から離す必要がない。

VW ConnectやVW Connect Plusアカウントを持つ顧客は、追加のアクセスやアプリを必要とせず、IDA音声アシスタントを通常通り使用できる。デジタルアシスタントは「ハロー IDA」と話しかけるか、ステアリングホイールのボタンを押すことで起動する。

フォルクスワーゲンのシステムで回答できない質問は匿名でChatGPTに転送され、フォルクスワーゲンの音声で回答される。ChatGPTは車両データにアクセスせず、質問と回答は即座に削除されるため、データも保護される。オンライン音声アシスタントは、フォルクスワーゲンアプリの設定エリアやインフォテインメントシステムのプライバシー設定で無効にできる。

この技術は、英語(米国)、英語(英国)、スペイン語、チェコ語、ドイツ語の5言語で利用可能。この技術は、自動車AIソリューションを手がけるセレンス社との協力により実現した。セレンスChat Proは、ChatGPTを含むさまざまな情報源を使用して、IDAがほぼすべての質問に対して正確かつ関連性のある回答を用意できるようにしている。

《森脇稔》

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