[カーオーディオ・素朴な疑問]メインユニット…カロッツェリア『サイバーナビ』のオーディオ機器としての実力は?

カロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CQ912lll-DC
カロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CQ912lll-DC全 3 枚

運転中には何らか音楽を聴いているというドライバーは多くいる。しかしサウンドシステムのバージョンアップにトライするドライバーはそれほど多くない。当連載ではその理由の一端が“分かりづらさ”にあると仮定し、それらさまざまな“?”の解消を目指して展開している。

◆カロッツェリアの『サイバーナビ』は、オーディオ機器としての性能が図抜けて高い!

さて今回は、カロッツェリアの『サイバーナビ』のオーディオ機器としての能力はどうなのか、という疑問の答を説明していく。

結論から入ろう。サイバーナビはカーオーディオ機器としてトップクラスのポテンシャルを秘めている。そうであるポイントは3つある。「素の音質性能が高いこと」、「エンタメ力が高いこと」、「サウンドチューニング能力が高いこと」、これらだ。

それぞれがどういうことなのかを説明していこう。まずは「素の音質性能が高いこと」について。カロッツェリアは『カロッツェリアX』を擁するなどして、長きにわたりハイエンドカーオーディオ市場をリードしてきた。その中で培った技術とノウハウが、現行サイバーナビにも存分に注入されている。

なお2024年モデルとなり、そこのところが一層磨き込まれている。独自の高音質設計思想が注入され、また徹底的なノイズ除去がなされ、さらには音響パーツを厳選すること等々が実行され、“史上最高音質”が実現されている。

カロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CL912lllカロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CL912lll

◆サイバーナビなら、愛車がWi-Fiスポットになる!

次いで「エンタメ力が高いこと」について説明していこう。カロッツェリアのサイバーナビには、他にはないスペシャルなエンタメ機能が3つ搭載されている。

まず1つ目は「オンライン化が可能なこと」だ。同梱または別売のネットワークスティックを使うと、ドコモが提供している車向けの通信サービスの利用が可能となり愛車がWi-Fiスポットとして機能する。なおこのサービスは同社の『楽ナビ』と車載用Wi-Fiルーターでも利用できるが、それらでは停車時の使用に制限がかかる。しかしサイバーナビではそれがない。車中泊やキャンプに行ってクルマが駐められているときでも使い放題だ。

で2つ目は、「本体に搭載されたブラウザでYouTubeが観られること」だ。なのでスマホのミラーリングとは異なり、ナビ画面上で動画選択等の操作ができる。そして3つ目が「自宅のブルーレイプレーヤーと繋がれること」だ。なので自宅の機器にてCSやBSを観られるのなら、車内でもそれらの番組をリアルタイムで視聴可能だ。

カロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CW912lll-DCカロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CW912lll-DC

◆サイバーナビなら、フロント2ウェイスピーカーの個別駆動&個別制御が可能!

次いで「サウンドチューニング能力が高いこと」について説明しよう。サイバーナビでは、「ネットワークモード」の使用が可能だ。で、当モードを活用すると内蔵パワーアンプの4ch分の出力の1つずつでフロント2ウェイスピーカーの1つ1つを鳴らせるようになる。結果、スピーカーの駆動力が上がり、さらには各スピーカーを個別にコントロールできるようになる。

特に、タイムアライメント機能が詳細に運用できるようになる。一般的な「AV一体型ナビ」に搭載されているタイムアライメントでは普通、ツイーターとミッドウーファーが別々の場所に装着されていたとしてもそれらを“1つのスピーカー”として扱わざるを得ない。しかしサイバーナビではツイーターとミッドウーファーに個別にタイムアライメントをかけられる。

そしてイコライザーが「左右サブウーファーch独立31バンドタイプ」となっている。一般的なAV一体型ナビのそれは高度な仕様であっても「13バンドタイプ」だが、サイバーナビのイコライザーでは極めて詳細なサウンド補整を行える。

音にこだわったAV一体型ナビがほしいと思ったら、サイバーナビは候補の筆頭になり得る。覚えておこう。

《太田祥三》

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