<新連載>[エンタメ環境向上計画]「ミラーリング」で映像系コンテンツを満喫!

ケンウッド・DDX5020S
ケンウッド・DDX5020S全 3 枚

インカー・エンターテインメントの形が進化している。当特集では、その最新事情をリポートしている。第2回目となる当回では、「ミラーリング」をテーマに据えてお贈りする。これが実行できるようになると、同乗者のエンタメ環境がぐっと充実する。さて、その詳細とは…。

◆「ミラーリング」が可能となれば、楽しめる映像コンテンツの幅がぐっと広がる!

さて、スマホの「ミラーリング」をすでに実践しているドライバーは少なくないに違いないが、まずはこれが何なのを説明しておきたい。これはつまり、スマホの画面をそのまま車載機のモニターに映し出せるようにするものだ。なおその際には音声もカースピーカーから聴こえてくる。

ただし、アプリの操作は車載機のモニター上では行えない。ただ映像を映し出せるのみだ。なのでその点が不便だと思われることも少なからずあるが、映像を映し出せるようになることのメリットは多大だ。車内エンタメの幅が一気に広がるからだ。同乗者が車内で、YouTube動画をはじめとするさまざまな映像コンテンツを楽しめるようになる。

なお、「ミラーリング」を行うには車載機に「HDMI入力端子」が備わっている必要がある。これがあれば、スマホの映像と音声のデジタル信号を入力できるようになる(対応するケーブル類が必要)。

カロッツェリア・DMH-SZ500カロッツェリア・DMH-SZ500

◆「USBミラーリング」や「ウェブリンク」にも要注目!

ところで昨今は、「HDMI入力端子」以外を活用する「ミラーリング法」も存在している。例えばケンウッドのディスプレイオーディオでは、「USBミラーリング」を実行可能だ。つまり「USB端子」にてスマホの映像&音声のデジタル信号を入力できるようになっている(Android端末のみ)。

またカロッツェリアのディスプレイオーディオの最新2機種では、「ウェブリンク」という方式にて、YouTubeアプリ等の映像を車載機で楽しめるようになる。「ウェブリンクホスト」というアプリをスマホにインストールした上でスマホをUSB+Bluetoothにて接続すると、対応アプリの画面を車載機のモニターに映し出せて音声をカースピーカーにて聴けるようになる。

そして「ウェブリンク」では、アプリの操作も画面上にて実行できる。この点においては「ミラーリング」よりも便利だ。

データシステム・HDA433-Aデータシステム・HDA433-A

◆「HDMI入力端子」がなくても、「ミラーリング」は実行可能! さらには…

なお、「HDMI入力端子」が備わっていない場合にも「ミラーリング」は実行可能だ。「HDMI変換アダプター」なるものがいくつかのメーカーからリリースされていて、それを使うとスマホから出力されるデジタル信号をアナログ信号へと変換できるので、車載機のアナログ入力端子にてそれを受けられる。

ちなみにモニター付きのメインユニットは基本的にリアカメラの映像を映すために、アナログの映像入力端子を持っている。で、それを1系統しか持っていない場合には、映像入力を切り替えられる「セレクター」も併せて導入すれば、スマホの映像もリアカメラの映像も入力できるようになる。

そしてそういった機器の中には、スマホの映像を映し出しているときにバックギアに入れた際、それと連動してリアカメラの映像へと切り替えられるものもある。また入力端子を3系統以上持った機種を選べばその他の映像機器も接続可能だ。

今回は以上だ。次回以降も車内エンタメを充実させるあの手この手をさまざま紹介していく。お楽しみに。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  2. 歴代最強? 新型ポルシェ『カイエン』はこうなる! 最上級グレードは1000馬力超え
  3. ジェイソン・ステイサムが『トランスポーター』つながりで魅力をアピール!? VWが新型カーゴバンをメキシコで発表
  4. 軽キャンピングカー最大級の空間、ダイハツ『アトレー』ベースで363万9000円から
  5. トヨタ『カローラ』米2026年モデル、新デジタルメーター搭載で今秋発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る