2024年上期の輸入車販売7%減、EVは17%増で存在感じわり[新聞ウォッチ]

日本へ車種ラインアップを拡充している中国BYD。写真は6月に発売された「シール」
日本へ車種ラインアップを拡充している中国BYD。写真は6月に発売された「シール」全 6 枚

良くも悪くも電気自動車(EV)の話題が尽きないようだ。トヨタ自動車が、北米でEVの充電器網整備に向け、ホンダや米GM、独BMW、現代自動車など日米欧韓の自動車メーカー7社が出資する充電設備会社「アイオナ」に出資すると発表。

また、日産自動車やホンダ、マツダ、デンソーなど自動車に関わる日本企業7社もEVに使う電池に関するデータを共同でシステムを開発し、各社が電池性能や状態をデジタルで管理する仕組みを導入するという。

さらに、きょうの産経には、すでに一部で報道されたフォルクスワーゲンが、傘下のアウディのEVを生産するベルギー・ブリュッセルの工場閉鎖を検討しているというネガティブな情報を伝える一方で、EVの普及が伸び悩む国内ではEV用の充電器を標準装備として設置するマンションの建設が不動産大手を中心に進んでいるとも報じている。

そんな中、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した2024年1~6月の輸入車販売台数(日本メーカー車除く)が、前年同期比7%減の11万3887台となり、上半期としては2年ぶりのマイナスだったが、このうちEVは17%増の1万785台で、輸入車全体の10%近くを占めたという。きょうの日経が「日本の新車販売全体のEV比率が伸びていないなか、EVの車種数が多い輸入車で先行してEVシフトが進んでいる」と伝えている。

輸入車のEVの販売台数は欧州勢や中国勢が車種を拡充しており、6月単月でも16%増の2416台を記録し、輸入車全体の11%を占めたという。今は昔、横須賀・浦賀沖にペリー率いる黒船艦隊が来航してから170周年を迎えたそうだが、ブランド力のある高級輸入車のEVシフトは、あの黒船襲来同様に日本車メーカーも軽視できない存在になりつつある。

2024年7月12日付

●円急伸、157円台半ば、米物価発表後、3週間ぶり高値 (読売・2面)

●東証初の4万2000円台 (朝日・1面)

●女子生徒理系仕事を身近に、ホンダやNECなど職場体験、進学率アップ狙う (朝日・7面)

●「渋沢」の名を道路の愛称に、ゆかりの北区が5案、投票募る (朝日・19面)

●社説、トヨタ系に公取勧告、時代錯誤の下請いじめ(毎日・5面)

●記者の目「自動車認証不正」 開発中データなぜ使用 (毎日・10面)

●空飛ぶタクシーパリ市物言い、試験運航反対「金持つ専用」 (産経・4面)

●高速で自動運転トラック実験 (産経・10面)

●新築マンション、EV充電器設置増、国の補助金倍増・東京都は義務化 (産経・10面)

●VW,EV工場閉鎖検討、ベルギー販売減速で合理化(産経・10面)

●EV電池データを共有、日産やホンダ、EU規制に対応、再利用へ性能・状態管理(日経・13面)

●輸入車販売EV%増、1~6車種拡大、全体は7%減 (日経・14面)

《福田俊之》

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