アルファロメオ『ジュニア』に搭載された、2つの世界初公開技術とは

アルファロメオ・ジュニア
アルファロメオ・ジュニア全 10 枚

アルファロメオは7月9日、新型コンパクトスポーツSUVの『ジュニア』に、2つの世界初公開技術を搭載した、と発表した。

写真:アルファロメオ・ジュニア

ひとつ目の世界初公開技術は、「ジュニア・ヴェローチェ」のEVパワートレインだ。最大出力280hp、最大トルク345Nmを発生するモーターを搭載する。

ジュニア・ヴェローチェの開発は、『4C』、『8C』、『ジュリア』と『ステルヴィオ』の「クアドリフォリオ」、『ジュリアGTA』、『33ストラダーレ』などのプロジェクトを手がけたエンジニアチームが担当した。

この新世代の「M4+」モーターを組み込んだ電動パワートレインは、アルファロメオのエンジニアリングチームと、ステランティス・エンジニアリング・プロパルジョン・システムズチームおよびエモーターズとの共同開発によるものだ。

モーターの最大回転数は1万5200rpmに達する。0-100km/hの加速は5.9秒で、最高速度は200km/hを超える。電動モーターはハイブリッド同期モーターで、最新の54kWhバッテリーを搭載しており、高いエネルギー密度と優れたエネルギー利用効率を実現している。

リチウムイオンバッテリーパックは、WLTPサイクルで410kmの航続を実現。また、100kWのDC急速充電ステーションを使用すれば、バッテリーを10%から80%まで30分以内で充電できる。

2つ目の世界初公開技術は、最新の「トルセンD」機械式リミテッドスリップディファレンシャル(LSD)。これは前輪駆動の電動車両に初めて採用されるもので、2006年に『147』で初めて導入されたデバイスの進化版だ。

トルセンDは、前輪駆動の利点を最大限に活用し、路面状況に応じて前輪のトルクを動的かつ一貫して分配する。これにより、ロードホールディング、トラクション、安定性が向上し、加速時のアンダーステアや電子制御介入、ステアリングホイールの振動を軽減する。

《森脇稔》

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