欧州仕様とは違うプジョー『2008』新型、新ターボエンジン搭載でアルゼンチン生産開始

ステランティスのアルゼンチン工場で生産が開始されたプジョー2008新型
ステランティスのアルゼンチン工場で生産が開始されたプジョー2008新型全 4 枚

ステランティスは7月10日、アルゼンチンのブエノスアイレス州エル・パロマール工場において、新型プジョー『2008』の生産を開始した、と発表した。

これは、2億7000万ドルの投資によるもので、同工場に導入されたマルチエネルギー対応のモジュラープラットフォーム「CMP」を活用している。この投資により、生産プロセスが改善され、技術が向上し、信頼性の高い製品が提供されるという。

ステランティスのアルゼンチン工場で生産が開始されたプジョー2008新型ステランティスのアルゼンチン工場で生産が開始されたプジョー2008新型

新型2008の生産開始は、ステランティスが南米市場でのリーダーシップを強化する一環。同社は、南米で最も現代的な自動車を設計、開発、生産する能力を持ち、顧客のニーズに応えることを目指している。

このプロジェクトには、400人以上の技術者とエンジニアが関わり、延べ95万km以上の走行試験と1500以上の試験が行われた。これにより、ステランティスはアルゼンチンで初めてSUVを生産することとなり、国内生産の新たなマイルストーンを築く。

CMPプラットフォームは、コンパクトカー(セグメントB)、中型車(セグメントC)、およびコンパクトSUVの生産に適しており、性能、堅牢性、快適性を追求する。このプラットフォームの採用により、2008は独自のドライビング体験を可能にしているという。

ステランティスのアルゼンチン工場で生産が開始されたプジョー2008新型ステランティスのアルゼンチン工場で生産が開始されたプジョー2008新型

欧州仕様の2008をベースに、地域に適した改良が施された。特にサスペンションと新しい「T200ターボエンジン」が特徴。また、工場では新しい塗装技術が導入され、専用色「グリセレニウム」とツートン塗装が可能となった。

さらに、組立工程では新型モデルにガラスルーフが採用され、『208』との差異化が図られている。これらの改良は、国内および地域のサプライヤーと協力して行われ、40%の国内統合率を達成している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  3. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. 今年の「鈴鹿8耐」は新モデルの日本初披露が目白押し!? 話題のネオレトロバイクも
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る