スバル『フォレスター』の2024年モデル、米国の後方衝突防止テストで最高評価

スバル フォレスターの2024年モデル(米国仕様)
スバル フォレスターの2024年モデル(米国仕様)全 2 枚

SUBARU(スバル)の米国部門は7月18日、SUVの『フォレスター』の2024年モデルが、米国道路安全保険協会(IIHS)の最新の後方衝突防止テストにおいて、最高評価の「Superior」を獲得した、と発表した。

スバルは4月にフルモデルチェンジした2025年モデルの新型フォレスターを発表しているが、今回評価を受けたのは現行車種にあたる2024年モデル。

IIHSは2018年から後方衝突防止システムのテストを開始し、定期的に評価基準を追加している。評価スケールは「Basic」、「Advanced」、「Superior」の3段階で、駐車センサーやリアクロストラフィックアラートのみを搭載する車両は「Basic」評価となる。後方自動ブレーキ(AEB)を搭載する車両は、異なるアプローチ角度での3つのテストと、ポールやガレージの柱を模したボラードを使った1つのテストで評価される。

テストは時速およそ6km/hで24回実施される。システムは、ターゲットを回避するか、衝突前に時速およそ2km/h以下に減速する回数に基づいてスコアが付けられる。後方AEBが対処する低速衝突は通常、重大な怪我を引き起こさないが、数千ドルの修理費が発生することがある。IIHS関連のハイウェイ・ロス・データ・インスティテュート(HLDI)のデータによれば、2022年の衝突事故による保険請求の約30%が後方衝突で、修理費は4000ドル以上だった。一方、後方AEBは一部の車両でオプションとして600ドル程度で用意されている。

フォレスターは、EyeSightドライバーアシスト技術、ブラインドスポット検知、レーンチェンジアシスト、リアクロストラフィックアラート、DriverFocus注意力低減システム、リバース自動ブレーキ(RAB)などの標準およびオプションの安全機能を搭載している。RABは、車両を後退させる際に衝突を回避または衝突ダメージを軽減するために設計されており、後部バンパーカバーに取り付けられたソナーセンサーを使用して障害物を検知する。

また、フォレスターは、標準のスバルのシンメトリカルAWD、アクティブトルクベクタリング、ビークルダイナミクスコントロールを備え、SUVの能力と乗用車のような乗り心地を実現する。標準の地上高は8.7インチ(フォレスター・ウィルダネスは9.2インチ)で、多くのSUVよりも高いが、前後の乗員の乗り降りが快適な低いステップイン高さを維持している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  5. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る