ベントレー、W12エンジンの生産を終了…20年の歴史に幕

ベントレーがW12気筒エンジンの生産を終了
ベントレーがW12気筒エンジンの生産を終了全 4 枚

ベントレーは7月23日、W12気筒エンジンの生産を終了した、と発表した。

英国クルー本社で最後のハンドメイドの高性能12気筒エンジンの生産を祝った。これにより、ベントレーの歴史の重要な章が閉じられ、最後のW12エンジンを搭載した『ベンテイガ』、『コンチネンタルGT』、『フライングスパー』がベントレーの「ドリームファクトリー」の生産ラインを離れた。

2003年に初代コンチネンタルGTに導入されて以来、10万基以上のW12エンジンが生産された。この生産終了の決定は、ベントレーの革新的な「Beyond100」戦略に沿ったものであり、同社が持続可能な高級モビリティの世界的リーダーとなることを目指している。

この特別な機会を記念して、クルーのヘリテージガレージでW12組立およびR&Dチームのための記念ランチが開催された。ゲストはピムズレーンプラザでW12のポートレート写真を撮影し、組立同僚には記念のW12エンジンピストンが贈られた。

現代の最も成功した12気筒エンジンのひとつに数えられる6.0リットルツインターボW12エンジン。今後は、新しい高性能ハイブリッドパワートレインに置き換えられる。この「ウルトラハイパフォーマンスハイブリッド」は、強力なV8内燃エンジンと先進的なバッテリーテクノロジーを組み合わせたものだ。エレクトロチャージングは強力なハイブリッドシステムを使用し、既存のガソリン電気パワートレインをさらに進化させる。

この新しいエンジンは、ベントレーがこれまでに製造した中で最もダイナミックで応答性が高く、効率的なスーパーカーの新世代を駆動する。ベントレーの全モデルはこの新しい電動パワートレインを搭載する予定で、W12を超える出力を発揮しながら、WLTPサイクルでのCO2排出量は50g/kmに抑えられる。

《森脇稔》

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