[エンタメ環境向上計画]「リアモニター」は、どんなモデルを選ぶべき?

アルパイン・リアビジョン
アルパイン・リアビジョン全 3 枚

車内のエンタメ環境を整えると、ドライブはもっと楽しくなる。当連載は、それを実践するにあたっての最新情報を全方位的に解説している。今回は、後席の同乗者のエンタメ環境を充実させようとするときの鍵となるアイテム、「リアモニター」について説明していく。

【画像全3枚】

◆「リアモニター」にはタイプ違いが2つある。人気が高いのは…

さて、リアモニターは大きく2タイプに分類できる。1つが「天井吊り下げ型(フリップダウン型)」で、もう1つが「ヘッドレスト取り付け型」だ。

で、車格の大きなクルマのオーナーからは、天井吊り下げ型が選ばれることが多い。大画面モデルも用意されていて選択肢が豊富で、また車両後部のすべての席から見やすい場所に取り付けられるがゆえだ。そして使用しないときにはすっきりと格納できる。この点もメリットだ。

しかし、多少なりとも後部視界の邪魔になり得ることが不利点だ。ゆえに車格の小さなクルマや天井が低いクルマには向かない。

また、取り付けが簡単ではないことも不利点と言える。専用取り付けキットがあれば比較的にスムーズに装着できるが、自分で取り付けるよりは販売店や「カーオーディオ・プロショップ」に依頼した方が確実だ。

◆「ヘッドレスト取り付け型」は今や、“個人用”として進化!

それに対して、ヘッドレスト取り付け型は、取り付けが簡単なことが利点だ。本体の固定は誰でも容易に実行可能だ(配線作業は簡単ではない場合がある)。

なおかつてはヘッドレスト取り付け型は、運転席と助手席の間にポジションさせるタイプが主流だった。しかし現在は、運転席または助手席の背面に取り付けるモデルが増えている。

ちなみにこういったタイプのモデルは、「個人用」という意味合いが強い。なので後席に2人が乗る場合には、それぞれに1台ずつのリアモニターが導入されることも増えている。

かくしてそういったモデルでは、入出力端子が充実している。車両のメインユニットからの映像信号を入力する以外に、手持ちのスマホやゲーム機の信号も入力できるようになっていて、音声もヘッドホンにて聴けるモデルもいくつかある。

◆大手メーカーでは「アルパイン」と「カロッツェリア」が、注目作をさまざまリリース!

続いては、具体的にはどのようなモデルがあるのかを紹介していこう。国産大手カーエレクトロニクスブランドでは現在、「アルパイン」と「カロッツェリア」がリアモニタ」を多彩に展開している。なおアルパインは早くから天井吊り下げ型の大画面モデルをリリースし、しかも車種専用の取り付けキットも充実させてきた。

なお同社は今春に天井吊り下げ型の最新モデルにスピーカーを内蔵させて話題を呼んだ。リアモニターに映し出される映像の音声は普通、車両のリアスピーカーから聴くこととなるのだが、特に車格の大きなクルマでは音声がモニターから離れたところから聴こえてくるので、映像と音声に若干のズレが生じたり聴き取りにくかったりすることがあるが、モニター本体にスピーカーが内蔵されていればそのような問題が起こらない。

一方カロッツェリアは、いち早く「プライベートモニター」というコンセプトを掲げた「ヘッドレスト取り付け型」のモデルを用意し、現在は同タイプのモデルを2サイズ計4機種展開させている。

今回は以上だ。次回以降も車内エンタメに関する最新事情をリポートしていく。お楽しみに。

《太田祥三》

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