コンチネンタル、新素材エアスプリング「Tough RuNR」発表へ

コンチネンタルの商用車向け新開発エアスプリング「Tough RuNR」
コンチネンタルの商用車向け新開発エアスプリング「Tough RuNR」全 2 枚

コンチネンタルは7月29日、ドイツで9月に開催される「IAAトランスポーテーション2024」において、商用車向けの新開発エアスプリング「Tough RuNR」を初公開すると発表した。

この製品では、コンチネンタルのコンティテック部門の素材専門家が、従来の合成ゴムをエチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)を加えた改良天然ゴムに置き換えた。その結果、従来のエアスプリングと比較して、ゴムコンパウンドのカーボンフットプリントを50%以上削減。同時に、Tough RuNRは極端な暑さや寒さにも耐えられる広範な気候条件に対応できるという。

コンチネンタルの商用車向け新開発エアスプリング「Tough RuNR」コンチネンタルの商用車向け新開発エアスプリング「Tough RuNR」

コンチネンタルは、新製品とともに、9月17日からドイツ・ハノーバーで開催されるIAAトランスポーテーション2024で、より持続可能なエアスプリングの広範な計画を紹介する予定。同社の専門家は、車両やその他多くの産業向けの素材に関する広範な知識を活用し、リサイクル素材、再生可能素材、およびバイオベース素材の使用計画を発表する。

Tough RuNRは、動的な優れた性能と保護特性を兼ね備えた素材特性を持つ。従来のエアスプリングでは、寒冷な気候に耐える天然ゴム製か、高温、オゾン、紫外線(UV)に耐えるクロロプレンゴム製のどちらかを選択する必要があった。しかし、コンチネンタルの新しい天然ゴムコンパウンドは、高性能EPDMを使用することで、寒冷および高温の気候に耐え、素材の劣化を遅らせ、厳しい環境からの有害な影響を減少させることができる。これにより、より広範で動的な性能アプリケーションに使用できる。

IAAトランスポーテーション2024では、リサイクル素材の使用、素材のリサイクル性の向上、バイオベース素材の使用が将来のエアスプリングの環境影響をどのように改善するかも紹介される予定だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る