ディフェンダーと英国赤十字、新型緊急対応車両を発表 人道支援パートナーシップが70周年

ディフェンダー130の赤十字向け新型緊急対応車両
ディフェンダー130の赤十字向け新型緊急対応車両全 6 枚

ランドローバーは7月31日、『ディフェンダー』が英国赤十字との人道支援パートナーシップが70周年を迎える、と発表した。

このパートナーシップは、1954年に初めて「シリーズ・ランドローバー」が赤十字と赤新月運動に参加して以来続いているもので、世界でも最も長く続く慈善パートナーシップの一つだ。

ディフェンダーと英国赤十字の人道支援パートナーシップが70周年ディフェンダーと英国赤十字の人道支援パートナーシップが70周年

ディフェンダーの歴史は、1948年4月にアムステルダム・モーターショーでデビューした初代シリーズ・ランドローバーにまで遡る。この車両は1954年にドバイの砂漠で移動診療所として使用され、赤十字と赤新月運動に参加した。今年でその初代車両がサービスを開始してから70年が経過する。

現在、ディフェンダーはイタリアで新たな旗艦プロジェクトを発表した。これは、160年前にヘンリー・デュナンがソルフェリーノで構想した世界最大の人道支援組織の発祥地、イタリアで行われる。このプロジェクトの一環として、特別装備された『ディフェンダー130』の緊急対応車両がイタリア赤十字に引き渡された。この車両は、最新の衛星通信ハードウェアを搭載し、災害が発生した際にも全国的な接続とアクセスを実現する。

新型車両は、イタリア赤十字の専門家の支援を受けて改造され、洪水や土砂崩れなどの環境災害時における携帯電話ネットワークの障害を克服するために設計されている。車両の屋根には衛星通信用のアンテナが取り付けられており、これまで緊急ユニットで使用されていた技術が、初めて移動ユニットで使用されることになる。

ディフェンダー130の赤十字向け新型緊急対応車両ディフェンダー130の赤十字向け新型緊急対応車両

また、この車両はウインチと牽引フックを装備しており、ディフェンダー130の3000kgの牽引能力を最大限に活用できる。

ディフェンダーは英国赤十字および国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)と協力し、世界中の脆弱なコミュニティが危機に備え、対応し、回復するのを支援している。70年間にわたるパートナーシップは、50カ国以上で200万人以上の人々にポジティブな影響を与えてきたと推定されている。

今年、ディフェンダーはこのパートナーシップを支援し、国際的な活動を紹介するための様々な祝賀イベントや募金活動に参加する予定だ。コミュニティが食料不安、紛争、気候変動などの脅威に直面する中、このパートナーシップの活動はこれまで以上に重要。ディフェンダーは、世界中で6つの主要な国際プロジェクトに参加している。

《森脇稔》

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