BMWグループ、純利益は14%減 2024年上半期決算

BMW i5 ツーリング
BMW i5 ツーリング全 4 枚

BMWグループは8月1日、2024年上半期の決算を発表した。厳しい経済環境の中でも高い回復力を示したという。

BMWグループは、前年同期と同水準の販売台数を維持し、自動車部門のEBITマージンは8.6%(第2四半期は8.4%)を記録した。中国合弁のBBA(BMWブリリアンス・オートモーティブ)関連の減価償却を除くと、自動車部門のEBITマージンは9.6%(第2四半期は9.4%)に達した。

上半期の販売の成功は、主にEVと高価格帯のBMWおよびBMW Mモデルによるもので、いずれも2桁成長を遂げた。BMW、MINI、ロールスロイスのブランドは、EVの納車台数が24.6%増加し、19万0614台に達した。BMWブランドは世界で第3位となり、約18万台のEVを納車した。

BMW iX1BMW iX1

全ブランド合計で、121万3276台の車両を顧客に納車し、前年同期と同水準を維持(2023年比0.1%減、第2四半期は61万8743台、1.3%減)。グループのEBTマージンは10.9%(第2四半期は10.5%)で、戦略目標の10%を上回った。

BMWグループは、次世代EV『ノイエクラッセ』や電動化、デジタル化に向けた投資を継続している。研究開発費は大幅に増加し5.7%(2023年は 4.6%)に。年間を通じて、研究開発費とその比率は5.0%を超える見込みだ。

製造コストや人件費、ITプロジェクトのコストがグループの収益に影響を与えた。上半期の純利益は56億5600万ユーロで、前年同期比は14.6%減だった。

BMWグループは、年間の業績見通しを維持しており、世界的な顧客納車数のわずかな成長を予測している。特に中国では、第3四半期に経済状況が安定する見込み。下半期には、新型BMW『5シリーズ』とMINIファミリーの立ち上げがプラスの影響を与えると期待されている。

BMWグループは、革新力の強化に向けた投資を続け、デジタル化とAI技術を活用して効率を高めている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. FJクルーザー が復活へ…トヨタ『ランドクルーザーFJ』最終デザインはこれだ!
  2. スズキ『スペーシア』など6740台…4月のリコール記事まとめ
  3. 30年で25台のスバル車を購入、26台目に新型『フォレスター』を選んだ英国スバリストの愛
  4. なぜ今「ダウンサス」? 車高調より安くて“扱いやすい”注目チューンの実力~カスタムHOW TO~
  5. ポイ活主婦に自動車税の納付の仕方を聞く…キャンペーンで全額還元・ポイントで0円払いもできる!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  2. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  3. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  4. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る