ZF、商用車向けスマート技術を開発 エネルギー効率、快適性など向上へ

ZFがインテリジェントソフトウェアを活用して商用車向けスマート技術を開発
ZFがインテリジェントソフトウェアを活用して商用車向けスマート技術を開発全 1 枚

ZFは8月5日、ソフトウェアの力を活用して、よりスマートで接続性の高い、効率的な商用車技術を開発していると発表した。

ZFのインテリジェント・ソフトウェア・ソリューションをシャシー技術に組み込むことで、車両の性能と安全性が向上し、より安全でスムーズな走行が可能となる。自動車技術がデジタル統合に向かう中、ZFはスマート・コネクテッド技術の推進役としての地位を確立しているという。

ZFは、他の車両セグメントでのソフトウェア分野の専門知識を活用し、迅速かつコスト効率よくインテリジェントシステムを生産することで、総所有コスト(TCO)の削減を目指している。

ZFの「ブレーキとeドライブのシナジープログラム」は、車両が減速する際に発生するエネルギーを利用して車載バッテリーを充電することで、電動車の航続を延ばすか、バッテリーのサイズを小さくすることができる。このプログラムは、次世代のeドライブであるAxTrax 2 dualとCeTrax 2 dualを、mBSP XBS先進ブレーキシステムと組み合わせることで、エネルギー回収を最大化し、車両の航続を効果的に延ばす。

さらに、このシステムは「ワンペダルドライブ」機能を持ち、特に低速での操作時に運転の快適性を向上させる。また、トラクションコントロール機能を最適化することで、タイヤの摩耗を減らし、滑りやすい路面での車両性能と安定性を向上させる。

ZFはまた、EV向けにブレーキ抵抗器をソフトウェアで置き換える新しいソリューションを開発した。このソフトウェア機能は、回生ブレーキによって生成される余分なエネルギーを車両のバッテリーに蓄えるようにする。これにより、重くて高価なブレーキ抵抗器が不要となり、エネルギー効率が最大化される。このソリューションは約150kgの重量を削減し、シャシー内の利用可能なスペースを増やすことができるという。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る