聖地、山梨県北杜市にファンが集結…アニメ「スーパーカブ」礼子生誕祭2024

アニメ「スーパーカブ」礼子生誕祭2024
アニメ「スーパーカブ」礼子生誕祭2024全 42 枚

女子高生とホンダスーパーカブ』をめぐる小説、漫画、テレビアニメなどでヒットした『スーパーカブ』。山梨県北杜市で8月4日、その中の登場人物のひとり「礼子」の生誕祭が行われ、各地からそれぞれにカスタマイズしたカブなどが集まった。

『スーパーカブ』はトネ・コーケン氏原作のライトノベルで、2016年から21年まで小説投稿サイト「カクヨム」(KADOKAWA)へ投稿され、2017年から2022まで書籍版の単行本が刊行。漫画も2017年からWebコミックサイト「コミックNewtype」で連載を開始し、単行本は角川コミックス・エースから2018年から刊行された。さらに2021年にはテレビアニメ化されるなど、人気を博した。

主人公の女子高生「小熊(こぐま)」と、「礼子(れいこ)」、「椎(しい)」というカブ仲間の物語。舞台の中心となる北杜市は、ディープなファンたちの“聖地巡礼地”になってきた。現地としてもそんなファンを温かく迎え入れようと、有志により「北杜アニメツーリズム協議会」を立ち上げ、様々なイベントを開いてきた。

そのひとつが、登場人物たちそれぞれの“生誕祭”で、これまで6月に小熊、8月に礼子、1月に椎の誕生日イベントを開催。この8月は礼子の目線で描かれるスピンオフコミック『スーパーカブRei』にフィーチャーした企画で、作画のさいとー栄氏のトークショーが目玉となった。

「昨年はいちファンとしての参加しました」というさいとー氏。「トークショーなんて人生初めてで緊張しますよ」と開始前は落ち着かいない様子だったが、いざ始まってみると次々に話題があふれた。漫画を描くきっかけや礼子のキャラづくりのこと、自身のバイクのことといった内容で来場者も興味津々。質問コーナーや書下ろし色紙のじゃんけん大会などでも大いに盛り上がった。

会場となったのは、北杜市のコミュニティ施設「甲斐駒センターせせらぎ」。用意した100席はすぐに埋まり、立ち見も。駐車場には小熊の『スーパーカブ50』や礼子の『MD90』(郵政カブ)、『CT110』、椎の『リトルカブ』などを中心にカスタマイズされたバイクが数多く集まった。

ダイハツ『ハイゼット』にヒロイン3人の等身大人形をカブとともに積んできたというのは、滋賀県の50代男性。「このアニメを見てカブにはまり、どうせならカブ110に乗ろうと免許を取りました。この子たちいつもは制服ですが、今は夏だから浴衣着せて記念写真を撮らさせてもらいます」と楽しそうだった。

また長野県の30代男性は、「最初のクルマとなったダイハツ『シャレード』でドライブした時、世界がパーッと広がったんですが、このアニメの主人公もカブを得たことで世界が広がったシーンがありました。私と一緒だなーって、当時を思い出しました」と感慨深そうだった。

閉会後、来場者たちは聖地のひとつになっている近所の「スーパーおの」に立ち寄ったりしながら帰途に就いていた。さいとー氏も「北杜市は水や果物が美味しくて温泉もある。ツーリングで(周囲の景色が良い)この会場そのものを目指すだけでもいいですね。私はワインを買って帰ります」と話すなど終始にこやかだった。

《嶽宮 三郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る